学者を目指すために家庭教師をつける!?

2008.05.12

仕事術

学者を目指すために家庭教師をつける!?

寺西 隆行
(株)Z会 教室事業部特命職

第一生命保険のアンケートにおいて、男の子のなりたい職業として2位に「学者・博士」が入りました。 “おおっ!わが子が学者になりたがっている!でも今のままの成績では…。やっぱりお金をかけても家庭教師にじっくり面倒を見てもらおう!” 家庭教師は確かに高額で、その分つきっきりで面倒を見てもらえますが…

◆本投稿記事は、毎日更新中のブログ
http://www.zkaiblog.com/histaff/
の話題を元に、本サイトの読者層に合わせた形で修正しております。

ゲンダイネット、5月8日付の記事を引用します。

=====

第一生命保険が先日発表した子どもアンケートによると、男の子の「将来なりたい職業」は、野球選手に続き、2位に“学者・博士”が入った。学力アップのために家庭教師の需要は高まるばかり。「ウチの子にも」なんて教育パパもいるだろうが、近年、家庭教師を巡るトラブルが続出しているから要注意だ。

=====

2位に“学者・博士”が入った事実はあるものの、その後の文脈

“学者・博士”になる→(そのために)家庭教師を雇う

という部分については否定的ですね、僕は。

事実として、そう考え、行動する両親がかなりの数でいるのかもしれませんが、“学者・博士”を目指すのを応援するために家庭教師を、なんて、正直本末転倒です。
学者や博士になるために一番大事なのは、自学自習して問題解決できる自分になること。
ですから、本気で学者や博士を目指す際、そのためのソリューションとして両親が提供してあげる「学習手段」として良いのは

1.参考書や問題集での学習を薦める
2.通信教育(「自分の解答があっているかどうか」の部分だけ他人によるチェック
3.塾・予備校
4.家庭教師

という順に、個別性や先生の関与度が低いほどよいんです。
実際に子どもが飛躍するためには。

ちょっと考えればわかりますよね。
他人が助けてあげる度合いが必要以上であるほど、自学自習の姿勢は身につかないわけですから。

もちろん、「子どもの学習動機付け」の部分に特化して家庭教師の利用する、など、家庭教師の使い方次第では、その方が学者・博士になるための近道を提供できる場合もゼロではありません。
しかし、一般に言われるところの教育パパゴンママゴンが提供するソリューションとして「家庭教師」を選んだとき、学者・博士になる後押しになることはほとんどないでしょう。

家庭教師を選ぶのであれば、学校の勉強についていけない人が補助的に学ぶ、補習目的として、が一番いいんです。
僕自身が通信教育をメインで提供している会社(Z会)を選んだのも、時や地域を選ばずに、自ら進んで学習する姿勢を応援できる「学習ツール」提供会社であったことが大きく、自ら進んで学習するような姿勢そのものを作るのが第一目的ではなかったからですね。
※個人的に、「学習姿勢の涵養」は自分自身で解決すべき問題であり、あるいは親御さんがやるべきことであり(小さな頃は「学校の先生」の仕事領域でもありますね)、それをお金を払って他人に委ねるのはとても抵抗があります。甘えが生まれるだけですから。
なので、自分自身の子どもには、そこまでやってもらう校外学習手段をまず選択させないと思います。

続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。

Ads by Google

この記事が気に入ったらいいね!しよう
INSIGHT NOW!の最新記事をお届けします

寺西 隆行

寺西 隆行

(株)Z会 教室事業部特命職

幼児から大学生・若手社会人の教育に携わる(株)Z会にて、教室部門にて様々な開発に奮闘中。前任ではWeb広告宣伝・広報・マーケティングなどを担当。 ※本サイト投稿記事は個人の見解です。

フォロー フォローして寺西 隆行の新着記事を受け取る

一歩先を行く最新ビジネス記事を受け取る

ログイン

この機能をご利用いただくにはログインが必要です。

ご登録いただいたメールアドレス、パスワードを入力してログインしてください。

パスワードをお忘れの方

フェイスブックのアカウントでもログインできます。

INSIGHT NOW!のご利用規約プライバシーポリシーーが適用されます。
INSIGHT NOW!が無断でタイムラインに投稿することはありません。