間違いが起きるたびに確認する人を一人足しているのに、同じような間違いが続く。そんな職場の経営者や管理職に向けて、確認する人の注意力を問う前に、確認の分担の決め方から考えます。人が増えるほど、前の人が見たはず、次の人が見るはずと互いに当てにし、誰が何に責任を持つかがあいまいになりがちです。出荷前の検品を仮の例に、確認の段ごとに見る項目と責任を分けて決める手順と、これから確認を足すときの問いを示します。
メールなら、CCに入れる前に、返事をする人を本文で一人名指ししておくだけでも違います。残りの宛先は、知らせを受け取るだけの人だと分かるからです。
これから確認の段を足すときは、その段で何を見るのかを短く言えるかどうか、先に確かめてみてください。言えないなら、人は増えても、見ている項目は増えていないことが多いはずです。
確認の人数を増やす前に、まず段ごとに見る項目と責任を分けて決めてください。間違いが続いたときに問いたいのは、誰が見落としたかより、その項目を誰が見ることになっていたかです。
次回は、担当者を替えても同じミスが起きる職場を取り上げます。
仕事の分担と決め方から考える職場
2026.10.23
2026.11.02
株式会社DroR 代表取締役CEO
フクシマガリレイ株式会社(現 ガリレイホールディングス、東証プライム上場)を経て、2023年に株式会社DroRを創業。組織開発の実務に4年携わり、従業員50〜300人規模の企業で経営層・人事・現場のあいだに入り、意思決定の詰まりなど職場の問題を組織の構造から読み解いている。共著論文が2026年に査読誌Frontiers in Psychologyに掲載された。
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