人材は投資。経営者が知るべき現代の採用事情(1)

2024.05.27

組織・人材

人材は投資。経営者が知るべき現代の採用事情(1)

永嶋 泰子

本記事では、採用を単なるコストではなく投資と捉え、企業のビジョンを明確に発信することで、共感を呼び、長期的に定着する人材を確保する方法を紹介します。 過去の成功体験を踏まえつつ、現在の労働市場の変化に適応するための具体的な対策を探ります。

コスト損失を防ぐ採用方法とは

コスト損失を防ぐ採用方法とは、入社した人が長く会社に勤める方法に他なりません。

なぜなら、採用にもコストがかかるからです。

宣伝費、面接の労力・人件費。そして、入社して教えてやっと慣れたと思った頃に退職されると、ゼロからのスタートになります。これは非常にもったいないことです。


高い離職率が与える影響

そもそも、私がコスト損失を防ぎたいと思ったのは、20年前、新卒で入社した会社の離職率が高かったことがきっかけです。

夏の賞与を受け取ったあとに退職する入社1年目の割合が、半分だった時期もあったと聞いたのです。2年目、3年目になると新卒の割合はさらに減っていきます。

となるとベテラン職員は少ない状態になります。

その企業はサービス業でしたので、ベテラン職員が少ない状況にお客様は少なからず不安になられている様子でした。


人手不足と経営者の認識のズレ

足りない人手は中途採用で補うことができました。それは、団塊の世代がおり、大量に人が余っていた時期だったからでした。

しかし、今は人手不足です。

新卒の穴埋めを中途で行うことも難しくなっている中で、自分自身の転職活動を通じて、社会的な意識は20年前のまま。

人手不足を実感していない企業が多いと感じるのです。

特に、中小企業はそのトラップにハマっています。

それは、経営者層が人が余っていた時代を経験しているからにほかなりません。日々の資金繰りや解決しなければならない目の前の問題が山積みで、過去を基準に物事を見ていることが多いのではないでしょうか。

しかし、現在では人材は非常に貴重なものになっているのが実情なのです。


若い世代の採用の難しさ

特に20代から30代の若い世代は、少子化の影響もあり中小企業には厳しい状態になっています。せっかく採用活動をしても、あなたの会社の魅力が伝わらなければ彼らが採用試験を受けることはありません。

仮に採用がうまくいったとしても、入社前に描いていた理想と入社後のギャップが大きければ、すぐに退職してしまうでしょう。

実際に、社風に合わないと1日で退職した若者も見てきました。

採用には大きなコストがかかっています。宣伝費、面接の労力・人件費。そして、入社して教えてやっと慣れたと思った頃に退職されると、ゼロからのスタートになるのは、現場の士気がくじけてしまい、会社全体にも影響を及ぼすことになります。貴重な人材を確保するために

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永嶋 泰子

目標達成コーチとして「自分のビジョンを守り、ビジョンを信じる」を理念とする。 33歳で第一子を亡くし逆境から立ち直った経験から、「3ケ月で夢を実現できるメソッド」をnote、インスタグラムで発信している。 子どもを亡くした女性へのお話会や著名な講師による子育てママ向けセミナーを主宰。現在は、離婚を経てボランティアで100人の女性の人生相談にのったり著名な作家の出版セミナーの開催支援など多方面で精力的に活動を行っている。

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