医療機関を受診する中高年が増加── 幅広い世代に広がる「ネット依存」の実態

2020.01.09

ライフ・ソーシャル

医療機関を受診する中高年が増加── 幅広い世代に広がる「ネット依存」の実態

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ここ近年、ゲーム依存・スマートフォン依存といった「ネット依存症」が社会問題化しているが、果たしてあなたはどうだろうか……? とくに、10~20代の若年層で深刻化するゲーム依存の実態が、厚生労働省による全国初の調査で明らかになり、スマホやオンラインゲームの過度な使用による心身への悪影響が懸念されている。 一方で、30~50代のミドル・シニア世代でも、スマホの使いすぎで仕事や生活に支障をきたし、医療機関の専門外来を受診する人が増えているという。 若者や子どもだけでなく、中高年層にもジワジワと広がりつつあるネット依存症。もはや他人事ではない依存の実態とともに、脱依存を支援する「デジタルデトックス」の活動・サービスについて解説する。

スマホからの膨大な情報流入が招く「脳ストレス」

また、子どもや若年層だけでなく、働き盛りの30~50代でも、スマホの過度な使用で心身や社会生活に支障をきたすケースが増えているという。

スマホは生活や仕事に必要だから手放せず、しかも常にそばにあるので、つい気になって習慣的に触ってしまう……。そんな日常生活を繰り返すうちに、自らの意思でネットやゲームを利用する時間と場所をコントロールできなくなり、重症化するとイライラして物忘れが激しくなったり、判断力や生活意欲が低下したりすることもあるという。

その原因のひとつとして、最近の研究で指摘されているのが「脳過労・オーバーフロー脳」と呼ばれる脳ストレスだ。これは、スマホから文字や映像などの膨大な情報が絶えず流入し続けることで、脳の情報処理が追いつかなくなり、前頭葉の血流が減少することで起こると見られている。

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医療機関を受診する中高年は氷山の一角

こうした医学的な見地から、薬物依存の研究などに取り組んできた神戸大学医学部付属病院(兵庫県神戸市)は、2018年5月にネット依存症に対応する専門外来を新設。患者はこれまで子どもや若者が多かったが、昨年ごろから中高年の受診が目立つようになったという。

患者の主な症例としては「いつも落ち着きがなく、仕事が手につかない」「プロジェクトの企画や立案ができなくなった」「無意識のうちに部下を怒鳴りつけてしまった」「同僚や家族から性格が変わったといわれた」「眠れない、起きられない、食欲がない」……など、仕事や生活に支障をきたすものが多い。

同院の曽良一郎教授は「中高年の場合、自己破産したり仕事が手につかなかったりして、生活に影響が出るまで受診しない例が多く、来院する患者は氷山の一角。潜在的には子どもや若者と同程度の患者数がいると思われる。脱依存が難しいのは本人の意思の弱さではないので、ひとりで悩まずに専門の医療機関を訪ねてほしい」と呼びかけている。

あえてネット環境から離れる「デジタルデトックス」

一方、現時点で心身や社会生活に支障が出ていなくても、スマホの使い過ぎを自覚している人は多いようだ。たしかに、いまやどこにいても携帯の電波が届くので、自分からネット環境を断ち切るのは、なかなか難しいかもしれない。ただ、自覚があってもやめられないのが依存症の始まりで、使いすぎをやめるには何かしらの対策が必要だろう。
そこで、脱スマホを図る対策として最近注目されているのが、あえて(=強制的に)ネット環境から距離を置く「デジタルデトックス(DD)」体験だ。

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