第二次バカッター合戦到来!馬鹿発見器再発動の責任は誰か

2019.02.12

組織・人材

第二次バカッター合戦到来!馬鹿発見器再発動の責任は誰か

増沢 隆太
株式会社RMロンドンパートナーズ 東北大学特任教授/人事コンサルタント

くら寿司、すき家、セブンイレブン、そしてバーミヤン・・・2013年くらいに続発したバカッター事件(ツイッターによる犯罪や不適切行為自慢)と同じような行為が、ここ最近再びニュースになっています。久々の馬鹿発見器発動を企業リスクの視点で見てみましょう。

・若者の情弱化が進む
バイト先の食品をつかって不衛生ないたずらをし、それをSNSで自慢し合うことなどがバカッター行為と呼ばれますが、必ずしもツイッターでの露見には限りません。インスタグラムやTiktokなど、次々現れる新SNSの中には、「時限で投稿が消える」機能があるものもあり、最近はメジャーなSNSでもそうした時限機能を搭載したりします。

そのSNS内だけの機能である「時限で消える」ことで安心し、仲間内でのウケを狙って拡散した結果、永久に投稿が保存される他のインターネット上に転載されて公開され、炎上。自宅住所や学校、家族の勤務先をさらされて破滅するという、昔繰り返し行われたバカッター行為と全く同じオチに行きついているようです。

「デジタルネイティブの若者はITに強い」どころか、そのIT知識はどんどん劣化しているといえます。大学生でもPCを操作できなかったり、触れられない者までいます。何でもスマホで済んでしまうため、就職活動時期になって、MSオフィスができないことが露見して大騒ぎになることもあります。

2015年5月11日付けanレポート「バイトテロ、ネット炎上を未然に防ぐ――今、求められるネットリテラシー教育とは」で語ったことがそのまま、全く改善もされずに再び亡霊のように蘇っているのが現在といえます。

・笑いを「見る側」の劣化
ユーチューバ―のカジサックこと、お笑い芸人キングコング梶原さんが、ネット動画番組で評論家の宇野常寛さんをいじり倒し、宇野氏が番組中に帰る事件がありました。カジサックさんは番組のなかのイジリであるとして謝罪も拒否しますが、宇野氏や番組を見た人たちからは、お笑い芸人でもない宇野氏を下手なイジリで笑いに昇華できないカジサックさんの腕が無いという批判が多いようです。

子供のいじめ問題でも、お笑い番組で芸人さんが行う罰ゲームを強要したり、恥をかかせるいじめ行為がありますが、すべてお笑い番組というプロの作品の上辺だけしか理解できない浅はかさによるものといえます。プロのお笑い芸人さんのイジリを見て、一切笑いなど作ることができないど素人が、表面的な言動だけマネて他人を攻撃するのは、ただのイジメであり暴力です。カジサックさんはプロのはずなのに、宇野氏の怒りを買ってしまった以上は残念ながらお笑いを作ることはほとんどできなかったと、いわれて仕方ないと思います。

店長自らが、客として来たたむらけんじさんについて「カメラなかったらおもろない奴」という、いかにも芸人風に見えるだけで、実はオモシロ要素ゼロのツッコミをツイートしたラーメン店が大炎上しました。プロの芸人さんの伏線や振りといった細かい設定を理解できない、表面的な、おもしろ「風」ど素人ツイートは一連のバカッター行為に共通する、知性もおもしろ能力もゼロの馬鹿ぶりを表しています。

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増沢 隆太

株式会社RMロンドンパートナーズ 東北大学特任教授/人事コンサルタント

芸能人から政治家まで、話題の謝罪会見のたびにテレビや新聞で、謝罪の専門家と呼ばれコメントしていますが、実はコミュニケーション専門家であり、人と組織の課題に取組むコンサルタントで大学教授です。 謝罪に限らず、企業や団体組織のあらゆる危機管理や危機対応コミュニケーションについて語っていきます。特に最近はハラスメント研修や講演で、民間企業だけでなく巨大官公庁などまで、幅広く呼ばれています。 大学や企業でコミュニケーション、キャリアに関する講演や個人カウンセリングも行っています。

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