歴史や価値とともに変化する「お値段」⑩ ─ 日本語ワープロ

2018.11.28

ライフ・ソーシャル

歴史や価値とともに変化する「お値段」⑩ ─ 日本語ワープロ

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ものやサービスの値段は時代によって変わるものです。 「高い」「安い」の基準になっている貨幣の価値も時代によって大きく変わります。今回も、さまざまな分野のものやサービスの「お値段」を比較していきましょう。今回は、日本語ワープロがテーマです。 西洋でタイプライターの原理が発明されたのは18世紀のはじめ。本格的に商品化されたのは19世紀末です。一方、日本で和文タイプライターが発明されたのは、意外と早く大正4(1915)年で、日本語ワープロが発売されたのは昭和53(1978)年のこと。 今回は、「日本語を変えた」ともされるワープロの歴史と価格の変遷を簡単にふりかえっていきましょう。

日本語を書く? それとも入力する?

現在、仕事でもプライベートでも、多くの人は日本語を手書きで「書く」ことが少なくなっているのではないでしょうか。パソコンやスマホに「入力」することがほとんど、という人も多いかもしれませんね。

明治時代以降、それまで筆と墨で和紙に書かれていた日本語は、次第に鉛筆やペンで洋紙に書かれるようになっていきました。欧文のタイプライターは明治になって輸入されましたが、もちろんこれは欧文を書くための道具で、ローマ字の分かち書き(単語間にスペースを入れる方法)によらなければ日本語を書くことはできないの。
欧文タイプライターであれば、アルファベット26文字と数字、そしていくつかの記号類の入力キーがあればカバーできますが、日本語ではそういきません。一般的な文書を書く場合でも、日本語では数千字程度の漢字は必要であると言われます。それに加えて2種類のかな、記号類が必要ですから、日本語の機械入力の開発は、非常にハードルが高かったのです。

昭和21年の和文タイプライターは、おおよそ50万円

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大正時代に発明されたのは、和文タイプライターというものでした(発明当時のものは2400字が印字可能だった)。これはキーボードによる入力ではなく、升目上に並んだ文字盤の上のレバーを動かして選択した文字を印字するというもの。たくさんの漢字は、そのつど文字盤をとりかえて印字します。

戦前の記録は残っていないようですが、昭和21(1946)年の和文タイプライターのお値段は2万8000円。かけそばが一杯20円程度という時代ですから、おおよそ50万円ということになるでしょうか。

さらに、昭和55(1980)年では32万3000円という記録も残っています。実はこれ、高価なうえに使いにくい機械だったのですが、個人商店や小さな事務所などでも使われるようになっていきました。宛名の入力や教育現場でのプリント制作などの用途にそれなりに普及したこともありますが、方和文タイプの存在を覚えていらっしゃる方は、かなりの年配の方ですね(笑)。

初のワープロは、なんと630万円!

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このあと昭和初期には、主にカタカナを印字するカナタイプライターも発明され、伝票の入力などに企業ではある程度普及しました。
続いて、1970年代からコンピュータで日本語を処理することができるようになりました。かな漢字変換の技術が開発され、漢字かな交じりの日本語をキーボードで入力することのできる機械がついに開発されました。「日本語ワードプロセッサー」の登場です。

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