将来、銀行はなくなる? 針路の大転換を求められる銀行の行く末

2018.05.14

経営・マネジメント

将来、銀行はなくなる? 針路の大転換を求められる銀行の行く末

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南青山リーダーズ株式会社

行員と膝つき合わせ、融資額や担保について銀行で相談することが当たり前とされていたひと昔前。しかし、その概念や行動様式が昨今大きく変容しています。 それは例えばイオンやセブンイレブンなどの大手小売業や、ネットを主戦場としていた楽天の金融業界への参入もそうですし、オンライン上の資金調達サービス「ソーシャルレンディング」「クラウドファンディング」においては、異業種の朝日新聞(A-port)も参入。目立ったところでは、昨年から今年にかけて世間を騒がせた仮想通貨の狂想ぶりも、「金融」「お金」の概念を打ち砕く一要因になったようです。 そうした中「銀行はなくなってしまうのか?」という声もちらほら漏れ聞こえてきます。果たしてそれは、現実的な話なのでしょうか?

あのAmazonが、銀行の存在意義を問う!?

Amazonが2014年1月から法人の販売事業者向けの融資サービス「Amazonレンディング」を展開していることをご存じでしょうか? この新サービスは出店業者の商品販売動向や支払実績データを把握するAmazonが、以下概略で運転資金や資産運用を融資するというもの。

●目的:Amazon.co.jp内 Amazonマーケットプレイスでのビジネスの拡大、成長
●融資対象:Amazonマーケットプレイスでビジネス実績のある法人販売事業者
●融資額:10万円~最大5000万円
●融資利率:8.9% ~ 13.9%(年率)
●返済の方式:元利均等返済方式
●返済期間及び返済回数:3ヵ月(3回)/6ヵ月(6回)
端的にいうと、オンライン上でのカンタン手続き、タイムリーな資金調達……といった点が特長ですが、このサービスは、業者側にしてみれば銀行からお金を借りていることとなんらかわりはありません。「あのAmazonが銀行みたいにお金を融資しているんだ」と驚かれた方も多いことでしょう。


クラウドファンディング,ソーシャルレンディング,マネセツ

銀行員の大失業時代がやってくる!?

遡ること1994年、Microsoftのビル・ゲイツが「銀行機能は必要だが、将来、銀行は必要なくなる」と発言し、金融・経済界から一笑に付されたという有名なエピソードがあります。そのコメントから約20年が経過した現在、「FinTech(フィンテック)」等のテクノロジーによって金融サービスや概念が大きく変化。私たちはわざわざ銀行に足を運ばずとも、日常生活を支障なく営めるようになっています。
加えて、銀行の主要領域にAmazonなどの大手異業種が参入する今日、1994年にビル・ゲイツが唱えた「将来、銀行は必要なくなる」の言葉が今後さらに真実味を帯びていくのか……。はたまた、書店に平積みされた著作物のタイトル「銀行員大失業時代」が現実のものとなるのか……。
懐疑的ながらもビル・ゲイツが唱えた「銀行機能は必要だが、将来、銀行は必要なくなる」のコメントは、いまや一笑に付されるレベルではなく、にわかに真実味を帯びてきたことは確かでしょう。

金融の概念を覆す「FinTech」「ブロックチェーン」

「FinTech」「ブロックチェーン」については、本コンテンツ「マネセツ」でも解説してきましたが、これは世界中の大手金融機関が注目する新たなテクノロジー。補足するとFinance(金融)とテクノロジー(Technology)の言葉をかけ合わせた造語「FinTech」の導入は、海外と比較して日本は立ち遅れているものの、「スマホなどのモバイル決済」「おサイフケータイ」「ネットバンキング」といえば、「自分も使っている!」という方も多いはず。私たちは知らず知らずのうちに「FinTech」の恩恵にあずかっているのです。

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