「ルール」があるから楽しい。企業にも共通ルールが必要

2009.12.16

経営・マネジメント

「ルール」があるから楽しい。企業にも共通ルールが必要

星野 善宣

ゲームには基本となるルールが必要です。参加者がルールを理解し、守り、そのなかで様々な工夫をして勝負する。ルールがあるからこそ本気で楽しめます。なんでもありなら、つまらないと思いませんか? 「ジャイアン形式のゲーム」 どうですか? どう考えてもつまらないですよね。

企業も同じです。
ルールがあるからこそ、社員は創意工夫してビジネスを楽しむことが出来ます。企業にとってのルールとは、行動指針であり、判断基準です。以前にジョンソン&ジョンソンのクレドについて、書かせて頂きましたが、このクレドも1つのルールです。就業規則、社内規定、評価制度なども企業のルールです。

どうしたらその組織にとって「勝ち」なのかを決めるのもルールです。
ルールがあるからこそ、ばらばらの個人が同じベクトルに向けて挑戦し続けることが出来ます。

今回はこの大切なルールについて、企業におけるポイントを3つ御紹介いたします。

①明示されていること
②理解されていること
③守られること

①明示されること
どんなルールもそこに参加している方が知らなければ、意味はありません。企業にありがちなのは、ルールを決まっているのに社員が見ることのない場所にしまっているケースです。企業によっては、社員が存在を知らないルールもあるようです。それではルールは存在しないのと一緒です。

②理解されていること
社員が存在をしったところで、そのルールを理解しているかどうかです。ゲームをするのであれば、ルールを理解するのは当然ですね。けれど、なぜか企業でのルールは理解しなくてもいいという意識が社員の方にはあります。それは恐らく複雑である為でしょう。説明しなくてはわからないようなルールが、企業には確かにあります。しかし、他人事ではないので、当事者はルールをきちんと理解しなくてはなりません。

③守られること
ルールは、守られなくてはなりません。上記①、②が不十分なため、守られていないことがあります。しかし、それ以上に問題なこともあります。それは、ルールを守らなくてもいいという認識が暗黙で浸透している場合です。いわゆるジャイアン形式が黙認されている状態です。これは、許されてはいけません。(経営者の方、マネジメント層の方は、特に御注意下さい。)

この3点は、企業において意外と徹底できていません。
自分の会社について上記のどの段階に問題があるのか、一度見直してみて下さい。

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