リクナビNEXT7割引きの求人広告市場への意味合いを考えてみる

2009.01.28

経営・マネジメント

リクナビNEXT7割引きの求人広告市場への意味合いを考えてみる

伊藤 達夫
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

第二新卒の転職サービスであるリクナビNEXTが広告料金を7割引!すごいですね。昨日まで1万円だったのに、3000円でいいよ、ということと同じです。今日はこの意味合いを考えてみたいと思います。

 求人広告サービス会社を経営している知人が、「リクナビNEXTが7割引きだよ。信じられんよ」と言っていました。まあ、彼の会社は単月黒字を維持し、成長しているそうですが。

 でも、7割引。

 すごい割引ですよね。

 普通はこれまで出ていた利益がぶっとびます。

 まあ、全社の求人広告サービスのサービスラインはいろいろとありますので、単体でしんどくても、全体で固定費は吸収できるでしょう。

 いや、単体でもしんどくないかもしれません。リクナビの記事制作は、バイトさん、派遣さんがやっていて、オペレーションはもはやルーチンでやっています。よくこんな連中を使ってオペレーションを回すよな・・・、と思うような人々が現場にいます。

 更に言えば、リクルートには現金資産が3000億円ぐらいあります。

 データソースはhttp://www.recruit.jp/info/info20070523のページの財務諸表の部を見てください。

 だから、何があっても大丈夫、ということで、リスクヘッジはしつこいぐらいにできています。

 外部に対する意味合いを考えてみます。

 求人広告で見ると、成熟期に入り始めましたね。景況感が追い討ちをかけています。データソースはhttp://www.zenkyukyo.or.jp/shiryou/press/index.htmlですね。

 これまでは、雨後のたけのこよろしく小さな業者さん(私の知人もそうです)も山ほどいましたが、淘汰が進むでしょうね。リクルート出身の方が小規模に経営している人材紹介会社も山ほどありますが、飛びはじめるでしょうね。

 というか、キャッシュを豊富に持ち、オペレーション効率が高いリーダーが成熟市場で価格競争を仕掛けると、他の会社はしんどくなる。これは有名なコストリーダーシップですよね。

 これは、あからさまですが、効果がありますよね。中小のキャッシュがしんどい会社を潰しに来ています。まあ、リクルートは出戻り歓迎だそうですから、リクルートから独立した人材コンサルタントの方々が元の鞘に戻ってくるだけかもしれませんね。

 大手にしても、少し前に「オー人事!」で有名なスタッフサービスを買いましたけど、追随企業は相当しんどくなる。キャッシュ的にやばくなったところを狙って買いに行くかもしれませんね・・・。なんせ3000億のキャッシュを持っていて、リクルート自体は今でも儲かってますので。

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伊藤 達夫

THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。

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