この反戦漫画を書いている反動で、気分転換に書き始めたのが『こちら葛飾区亀有公園前派出所』だったらしい。始めに書かれたのは、1976年、ベトナム戦争終戦の翌年である。
秋元治さん自身がインタビュー「このマンガがすごい!2006年・オトコ版」で
『振り子みたいにフラーッと。絵は劇画調のままギャクを描いて、ヤングジャンプ賞に応募したら、変わっているということで目にとまって入選して・・・』と答えている。
さらに、
『どうせ10話で終わるって思っていたんですけど、編集長から「このまま続けたい」って言われて。さすがに続けられるのか悩みましたね。でも最初の担当 さんが、「下町云々にこだわらず、どんどん広げていこうよ」って言ってくれて。それで中川も再登場させて、趣味のミリタリーとかクルマを出していくようになった』らしい。
気分転換で始めて、どうせ10話で終わると思っていたのが、30年を超える国民的ベストセラー漫画になったというわけだ。
コメントにあるように初期の『こち亀』には、反戦的なセリフや、武器の数々が出てくる。
その第4巻(単行本は2008年12月現在162巻まで発刊中)では、中川という相棒を連れて他の派出所に応援に行くことになった両津という破天荒な巡査長が・・・
『神国日本のど根性をみせたろうじゃんか!』と叫んでいる。
また、寒いからと派出所の銃を火にくべるシーンでは、
中川が『天皇陛下バンザーイ!』と・・・
それに主人公の両さんは『おお みごとに もえている』と応えている。
※参考ホームページ
のどかな下町話かと思っていたら、見事に反戦だったのだ。
反戦×男はつらいよ=『こち亀』論。
中村 修治
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役
中村 修治/Life & Style
知るヒトは少ないと思うが。国民的漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の作者・秋元治さんの実質的デビュー作は、『平和への弾痕』というベトナム戦争末期のアメリカ軍部隊を描いた反戦漫画である。物語は、極限状態にあって己の信念のために戦うものたちを、命の儚さ、戦争のむごさを通して描いている。
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