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戦略コンセプトをどう経営に活かすのか?「競争戦略」

伊藤 達夫
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
伊藤 達夫/経営戦略
4.0
1,379
2008年10月8日 09:29

差別化という言葉はよく聞きます。ただ、いろいろな営業マンの方の提案書を見ていて、ある商圏で1位のシェアを持っている企業に対して、「差別化のために」といったことが書いてあるのを見かけて、「おや?」と思いました。

 多少古い知見ですが、ある商圏で1位ならば、これまでのオーソドックスなやり方をしていれば充分儲かるので、わざわざ差別化する必要なんてないからです。

 というか、その商圏で1位を獲得しているのですから、その企業のやり方がむしろスタンダードになっているものです。そのやり方を変えましょうという提案をしているのでしょうか?

 経営学の世界では、いろいろな考え方がありますが、1位の企業が差別化施策を打つメリットはあまりありません。

 競争戦略で有名なポーター教授は、1位の企業はコストリーダーシップ、つまり低価格化を仕掛ければ、2位、3位企業がついてこれなくなって苦しくなるので、市場をコントロールできる。その制御下に入らないために、下位の企業は差別化を強いられる、ということを言っていますよね。
ポーター初期の知見だと思います。私は「競争優位の戦略」は論理矛盾が多いと思うので、ちょっと後期の知見にはついていけませんので、あくまで初期の知見です。)

 今、一番であるというのは、それだけで競争優位を生み出すんですね。世間は巨象をアリが倒すようなお話しを好みますが、経営学の世界では、アリは巨象に一瞬で踏み潰されます。強い者は強いんです。

 ちょっと話しは変わりますが、ランチェスター戦略はみなさんご存知だと思います。

 「知ってるよ、弱者が強者に勝つ戦略でしょ?」とこの前クライアントさんに言われて、私はちょっと固まりました。

 ランチェスターの考え方では、強い者が普通にやれば、強い者が勝ちます。

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シリーズ: ストラテジー


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