DVと職場のパワハラの同じ根っこ

画像: (C)Terushige Motomiya 罪悪感・自己処罰欲求が癒される

2018.02.02

ライフ・ソーシャル

DVと職場のパワハラの同じ根っこ

内藤  由貴子
一般社団法人フラワーフォトセラピー協会 代表理事

DVの加害者と職場のパワハラとは、その意識を見ると同じ構造があります。  職場のパワハラする側は、自分が悪いと思っていませんが、受ける人はたまりません。 自分が悪くなくても、罪悪感を刺激され、いたたまれない思いをさせられます。  それから、関係ないようですが、子育てにも、近い構造を見ることがあります。  DVやパワハラは、自分ゴトではないと思う方も多いと思います。  しかし、親子関係でも、近い構造を見ることは、特別なことではありません。  「愛」の定義は難しいですが、相手の世界を理解するという視点を持つだけでも、自分自身が見える機会を得られるはずです。  *写真はフラワーフォトセラピーで使う「罪悪感が癒される」 

私のところに相談に来る方は、DVもですが、パワハラの被害者しか来ません。
先に書いたように、パワハラをする人には、そもそも「自分が悪いかも?」という反省をする発想がないからです。

10年以上も前のことですが、知人で大手の企業でカウンセラーをしている人が、ある部署で、退職者が相次いでいるので、人事からその部長と会って、カウンセリングするように言われたそうです。
人事からすれば、大切な人材が次々に失われるのは由々しき事なので、それを止めたいという意図だったのでしょう。

それを聞いて「その人、絶対に自分が悪くないと言ったでしょう?」と私が聞くと
「そうなのよ。いくら言っても『なんで自分が悪いんです?悪いのはあっちでしょう』というばかりで」と言います。

結局、その部長さんは、ほとんど部下がいないような部署に異動になったとか。


「子育て」でも気を付けてください

DVやパワハラとは異なりますが、「愛」の誤認は、時に子育てでも起こります。
親は子供を自分の所有物のような錯覚をしやすいからです。
この関係は、支配-被支配関係になりやすい。
親の期待に応えようとする子供と共依存関係が作られることも少なくありません。

詳しくは、昨年の3月30日のこのINSIGHT NOWの記事で、母子密着を描いたドラマでも書きました。

大切なのは、子供が独立した人格であること、子供を理解する上で、子供の世界が親の自分とは違うことを十分に気づく必要があります。

そんな愛の理解から生まれる関係は、子供に親に見守られているという安心と信頼を生みます。

それは、理想かもしれませんが、見えない支配を受けた子供が、大人になって心の不調和に気づき、セラピーを受けに来ることは多いです。
実際には、親御さんの愛であるには違いないので、なぜ親はそうせざるを得なかったまで、子供から親への理解を促すことまでも対応しています。
 もしも心のどこかにこのことを留めていただければ、少しはこうしたことで悩む人も減るのかと思います。

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内藤  由貴子

一般社団法人フラワーフォトセラピー協会 代表理事

こんにちは。内藤由貴子です。花の写真でストレスを作る感情を分析、心理診断を行い、さらにその解消まで行うフラワーフォトセラピーのセラピストです。INSIGHTNOWでは、異色な存在かもしれませんね。このセラピーの普及のため、一般社団法人フラワーフォトセラピー協会を設立、講師の養成、セラピストの紹介を行っています。自身、色を使うオーラソーマ®をはじめ、セラピストとして16年あまりのキャリアです。このINSIGHTNOWでは、こころをケアに役立つようなコラムを書かせていただきます。よろしくお願いいたします。

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