顧客満足なんて・・・
ラララらーら・・・。

2008.02.17

営業・マーケティング

顧客満足なんて・・・ ラララらーら・・・。

中村 修治
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

ダイレクトマーケティングシリーズ3です。

私は、「顧客満足」が苦手だ。
さらに言うと、顧客満足を楯に正しすぎる意見を発する人が苦手だ。

「お客様のために・・・」「読者のために・・・」ごもっとも過ぎて、自分のいい加減さにへこんでしまうっ。
でも、何か本質を見落としている気がする。気持ち悪いっ。「顧客満足」は、万能である。どんな話も正しく聞こえてくる。
しかし、それは、本当に最大公約数のお客様を満足させているか、考えてみたい。

顧客満足を追求するがあまり、キッチリと無味乾燥になったコールセンターを見た。読者の少数意見を聞くがあまり、全然おもしろくない情報誌になる過程を目の当たりにした。

資本主義を追い求め過ぎると、共産主義の思想に行き着いてしまうように・・・。顧客満足も、その上っ面だけ追い求めると、性悪説に行き着いてしまう。これは、不幸だ。

みんな家へ帰れば、どこかの顧客なんだから、正しい意見が言える。だから、顧客満足の議論は、正しい者同士の議論になる。正しい者同士の混迷が始まると、組織が停滞する。面白くなくなる。

実は、不完全なものの方が、愛敬があったりする。マニュアルのセリフより、気の利いたアドリブにいちころになってしまう。ありたまえに、元気で明るいところからモノを買いたくなる。その原理も忘れて「顧客満足」の議論に縛られるのはまずいっ。

顧客満足は、「性悪説も包み込んだ、性善説」への議論へと向かうべきだと思う。ダイレクトマーケティングは、人と人の間の、実地のマーケティングだ。馬鹿がつくくらいの性善説で挑んだ方が、突破口は見えやすい。顧客満足という大義名分を傘に、企業側がお客様にへりくだった時点で、何かを間違うっ。

正しいことを、きっぱりと大きな声で言う人が増えた。
反論を承知で言わせてもらうと、キャリアのある女性に多いっ。苦手だ。

家では、嫁さんが子供や教育のことで、正しいことを言いまくるっ。困った。
まずは、黙って聞くことに徹する・・・。

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中村 修治

有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。 その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。

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