勇敢なペンギンか、飢えた愚か者か。キングジム社長が大切にする精神

2017.12.25

経営・マネジメント

勇敢なペンギンか、飢えた愚か者か。キングジム社長が大切にする精神

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アイデア文具やユニークな電子機器など、独自路線と自由なアイデアで他社との差別化を図り、スキマ市場を開拓してヒットを続ける老舗文房具メーカー『キングジム』。ありそうでなかった商品を生み出しては、少数派のニーズをグッとつかまえて離さない不思議な魅力の会社だ。 今回は、四代目となる宮本彰社長に文化放送『The News Masters TOKYO 』のパーソナリティ・タケ小山がマスターズインタビュー。

キングジムの創業秘話

『キングジム』といえば、“キングファイル”やラベルライターの“テプラ”、文章を打つことに特化した“ポメラ”などのヒット商品でおなじみの会社。

四代目社長宮本彰氏の祖父・宮本英太郎氏が『名鑑堂』という社名で創業して90年になる。祖父はもともと材木商を営んでいたが、発明好きが高じて特許を取得したのが『人名簿』と『印鑑簿』。

はがきの住所部分を切り抜いて差し込めるようすれば、顧客名簿をいちいち書き写す手間が省けるというアイデア商品。それがたちまち評判となったことで『人名簿』と『印鑑簿』の一文字を取って『名鑑堂』という社名の文具メーカーを創業した。

その後、様々な事務用品を扱うようになり『事務用品の王様』ということで、最初は『キング事務用品』と言っていたが、長すぎるという事で『キングジム』へ社名変更したのが1961年のこと。

語呂を良くして『キングジム』としたのだが、当時実在していたボクシングジムとよく間違われたそうだ。

「とにかくちょっと変わり者なんですけど、商品開発が大好きで、自称“偉大なる発明家”と言っていました。イメージ的にはドクター中松さんのような人でした(笑)」

偉大なる発明品の思い出をタケ小山が訊くと「むしろ失敗したものにいろいろと思い出があるんです。中でも『世界共通語をつくるんだ』と言っていましたね(笑)」

アメリカへ文具を売り込みに行った際、全く英会話ができずに悔しい思いをした祖父は、“世界共通語”をつくろうとしたのだそうだ。

そんな祖父が創業した会社に入社したのが1977年。営業や経理、工場勤務など社内を渡り歩いた後、84年に常務取締役総合企画室長となり、86年に専務取締役となった宮本彰氏。

88年に発売されて大ヒット商品となったラベルライター「テプラ」のプロジェクトリーダーを務めていた。そして92年、37歳の若さで代表取締役社長に就任した宮本彰氏だった。

ファーストペンギンになれ!

宮本彰社長が大切にしている言葉が「ファーストペンギンでありたい」。

どんな意味なのかとタケ小山が尋ねると「ペンギンは海に飛び込んで餌を捕らなければなりません。でも海には天敵がいるリスクがあるから簡単には飛び込めないんです。だから一羽が飛び込むと次々と飛び込んでいくでしょう。最初に飛び込んだペンギンはとても勇敢なんじゃないかと」

逆に「飢えた愚か者という説もあるそうですが、最初に飛び込むからこそ価値がある。一番おいしい魚が捕れるんだと。キングジムはそうありたい」という思いから宮本社長は「ファーストペンギンになれ!」と言い続けている。

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