部下は性善説か性悪説か?

画像: COD Newsroom

部下を持つ多くのマネージャー、特にこの春から新任になるマネージャーは、必ず一度はこの疑問にぶち当たるだろう。その疑問に少しでも回答できればと思う。

反面、人は責任をとりたがらず放っておくと仕事をしたくなくなる という理論。
これも、人間の本来から考えれば、ごく自然な事象である。
しかし、そうならないために仕組みを作ることが大事なのではないだろうか?
ちょっとしたことで、本人を責めたり、仕事のモチベーションが下がるような
組織環境になっていないか再度チェックしてほしい。

彼らが自ら自分に目標を課して自己強制的に働ける環境を
作ってやれてるかどうか。

以上のように、うまく、Xをコントロールし、Yを刺激することで、
X*Y=XY理論が成立
すると考える。
言い換えれば、部下、いや人間は常に性善要素と性悪要素を持ち合わせており、
その環境や教育という係数によって、XとYの比率や度合いが変化してくる変数
であると考えるのが自然だ。

それでは、最適なXY理論を実現するためには、どうすればよいのか?
X理論が必要条件でY理論を十分条件と考えたらどうだろうか。

つまり、自らが自分に目標を課すという部分の強制は組織が
教育またはルールとして取り入れる。そして、定期的に管理をする。
そのゴールに到達させるまでは、Y理論でモチベーションを上げ、
自己実現のために進んで問題を解決させるサポートをする。

それにはコーチングスキルが有効だろう。

これが最適な係数になったとき、人は最大のパフォーマンスを出すと
私は経験上現場で立証している。

X,Yどちらの理論が悪いということではなく、人間がもつXとYの
本性を上手にくすぐることができれば、部下たちは最大のパフォーマンス
を発揮できるのだ。

そう、マネージャーは、そのような仕組みを作っていくことが、
重要な使命となってくるのだ。

(初回2008年2月12日掲載)

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葛西 伸一

株式会社メンター・クラフト 代表取締役社長

http://www.mentor-craft.co.jp/ http://www.mba-noryoku.com/ 大学卒業後、大手エレクトロニクス商社に勤務。その後、IT業界、映像コンテンツ業界と15年間の営業・企画・マネージャー等の経験を経て、 2007年4月に(株)メンター・クラフト設立。 豪州ボンド大学大学院 MBA(経営学修士) エグゼクティブ・コーチ(JIPCC認定) 日本コーチ協会正会員

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