「牛丼一杯の儲けは9円」

2008.02.09

経営・マネジメント

「牛丼一杯の儲けは9円」

野町 直弘
株式会社クニエ プリンシパル

調達・購買と言ってもすぐにどういう仕事かピンとこない人が殆どでしょう。 何故なら「買う」という行為は全ての人がやっている行為であり「誰でもできる」という印象が強いからです。 しかし、世の中のバイヤーは「いい買い物」をするために日夜努力を続けています。 そのような「買う」ということを紹介する良書が出版されました。

私は調達・購買の世界で事業をやりながら生計を立てています。

以前もコラムで書きましたが、
数年前は日本で調達・購買業務に特化したこの事業だけで、
正直食べていけるとは思っていませんでした。

なぜなら調達・購買部門の企業内での地位は相対的に低く、
経営陣からの期待や注目もさほど高いものではなかったからです。
また調達・購買部門で働く所謂「バイヤー」という方たちも、
現状の仕事のやり方を変えて、よりよいやり方を目指していこう、
という意識が強くなかったからです。

こういう環境下で私が最初にやらなければならないと思ったのは、
「バイヤーの(内部からの)意識向上、意識の高いバイヤーを増やしていく」
ことでした。

毎年定期的に行う「調達・購買部門アンケート調査」、
適宜作成している「アジルレポート」の発表、
今では日本で最大のバイヤーコミュニティになった
「購買ネットワーク会」の発足など。
十分ではないとは思いますが、その思いは徐々に実現しつつあります。

ですが一方では
「バイヤーや調達・購買部門の地位向上を(外から)進める」という
活動はなかなかできていません。
これは多くの企業経営者の方たちに調達・購買部門の重要性を
認識してもらうことだけでなく、
社会一般で「調達・購買」という仕事の内容、目的、価値、面白さ、難しさを
理解してもらう取り組みでもあります。

しかし、今回このような取り組みにつながりそうな
画期的な本が出版されました。
私も以前から懇意にさせていただいている坂口孝則さんの

「牛丼一杯の儲けは9円」
~「利益」と「仕入れ」の仁義なき経済学~(幻冬舎新書)]です。

タイトルも興味を惹きますが、内容もとても面白く分かり易く書かれています。
特に「物を買う」という業務についての面白さ、難しさ、価値が
分かり易く書かれています。

読みやすい内容になっているので、是非、調達・購買業務に
従事していない営業やマーケティング、企画等の方たちにも
読んでもらいたいと思います

もっと言うと小中学生の子供を持つ多くのバイヤーさんは、
是非お子さんに読ませてあげてください。
また、これから社会に出る学生にも読んでもらいたい。

そして「調達・購買」の世界を多くの人に理解してもらい、
興味を持ってほしいと心から願っています。

先日皆さんもご存知の電力会社さんの次期社長さんに
資材畑出身の方がご就任されることが発表されました。
今までであれば、これも考えられないことです。

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野町 直弘

株式会社クニエ プリンシパル

NTTデータグループのコンサルティング会社である株式会社クニエの調達購買改革コンサルタント。 調達・購買分野に特化したコンサルティングを提供している株式会社アジルアソシエイツの元代表。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルがサービス提供を行います。

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