「無料」というならホントに無料にしてほしい

2008.02.02

営業・マーケティング

「無料」というならホントに無料にしてほしい

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これまで5年間ほど弊社で採用してきた 「ふで文字名刺」 がちょうど年末で切れたので再発注したところ、 発注先から、サービスを停止したため 「増刷できません」 という返事が戻ってきました。

「ふで文字名刺」、結構気に入っていたんですけどね。
残念です。

そこで、早速新しい名刺を作成することにしたのですが、

「さて、どこに頼もうかな・・・」

と思った時に某サイトでたまたま目に入ったのが、

「無料お試し名刺」

のバナー広告でした。

やはり

「無料」

という言葉にはパワーがありますね。

早速クリック。

飛び先のWebサイトで台紙のデザインを選び、
名刺の表に表示する会社名や所在地、役職などを入力。

名刺の出来上がりイメージを確認して、
決済ページまでとりあえず進んでみました。

名刺代は確かに「0円」でした。

しかし、次のぺージに進むと

「送料」、そして「プロセス料」

というよくわからない費目が表示されます。

「送料」はまあいいとして、

「プロセス料」って翻訳すれば、

「手数料」

ですよねぇ・・・

この「送料」+「プロセス料」は、
発注から納品日までのリードタイムで値段が違います。

例えば、お試し名刺を250枚作成するとして、
納品日が3週間後だと900円弱、
1週間短い2週間後の納品の場合で約1600円です。

まあ、細かいことはいわずに、
単純に値段だけ見れば大バーゲンセール。
メチャクチャ安い!

とてもいいんですけどね。

でも、結局発注はしませんでした。
なんだか気分がすっきりしなかったからです。

「お試し名刺」は本体分はタダですが、
送料だけは別途ください

ということなら

「無料」

と謳うのも納得します。

しかし、「プロセス料」という手数料が
加算されるのであれば、それはやっぱり

「無料」

じゃないだろうというのが、
エンドユーザーとしての率直な感想ではないでしょうか。

まあ、このようなセールステクニック、
このケースでは、

「ローボールテクニック」
(最初に相手が承諾しやすい提案をして、
 後から別のオプションや費用を追加していく方法。
 一度その気になったら、なかなか途中で止めにくいという
 「一貫性」の心理を突いたものです。)

が使われていますが、
従来からよく行われてきたものですし、
法的、あるいは倫理的に大きな問題があるとは思いません。

しかし、このところの一連の偽装事件の発覚のために
人々が、企業の言動に対して疑り深くなっている昨今、

『影響力の武器』や『亜玖夢博士の経済入門』

で紹介されている、
人間心理の盲点を突いたセールステクニックの利用は
なるべく避けた方が賢明ではないかと思うのですが・・・

ところで、最終的に私が名刺を発注した会社は、
3年ほど前にキャリアカウンセリング用のカードを
作成をお願いしたところでした。

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松尾 順

有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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