SDGsベンチャーをドライブするエコシステムを作り出す現場

画像: 昨年登壇した朝活イベント「NEO ETHICAL MORNING」の集合写真

2016.06.30

経営・マネジメント

SDGsベンチャーをドライブするエコシステムを作り出す現場

布田 尚大
株式会社drapology CEO

現在のSDGsベンチャーのスケールに求められるエコシステム構築力。 ファッション/ビジネス/エシカルが重なり合う領域で事業を行う、エシカルファッションブランドINHEELS(インヒールズ)の活動をご紹介する。

私が関わっているINHEELS(インヒールズ)は、「エシカル」ファッションの製造・販売、またその魅力のPRを生業とするSDGsベンチャーである。直訳すると「倫理的な」という意味のエシカルという言葉、使う人によって意味は若干異なるが、私たちはエコな素材の使用、フェアトレードな製造体制など、「環境・社会への負荷をおさえた服づくり」をもって、エシカルを名乗っている。

数年前に「エシカル消費」というキーワードも登場し、少しずつ浸透してきているエシカルという言葉。そのような背景の中、今回はエシカルファッション業界の1プレーヤーとして、私がINHEELSで業務を行う上で強く意識しているポイントをご紹介したい。

それは、「複数のコミュニティを越境しながらビジネスを行うこと」である。

具体的には1、ファッション 2、ビジネス 3、ソーシャルのコミュニティである。エシカルファッションブランドをマネジメントする企業として一見当たり前なこれらの要素。キーポイントは、それぞれの要素を単に大事にしようとするマインドではなく、「それぞれのコミュニティに入る」という活動を実践することにある。というのは。これら3つに関わる人たちは、考え方もライフスタイルも全く異なるからだ。いくらそれぞれを大事にしていることを一方的にWEBやSNSで発信しても、それぞれコミュニティ内部の人への伝達はままならないのである。以下では、INHEELSが実践している、それぞれのコミュニティでの活動を簡単に事例を交えながらお話しする。

1、ファッションについて


私は現在「ここのがっこう」というファッションの専門学校に通っている。イギリスのセントマーチンというファッションデザインで世界有数の大学を出て、海外のメゾンを経て日本でwrittenafterwards(リトゥンアフターワーズ)というファッションブランドを立ち上げた山縣良和という方が立ち上げた、先端的な学校である。授業のテーマは世界のファッション業界の最先端で起こっているトレンド、イッセイミヤケ、コム・デ・ギャルソンといった日本を代表するブランドの作品、コレクションの創作プロセスなど、ファッションに関連するクリエイション全般。このコミュニティによって、ファッションデザイナーやファッションテック系の方など、エシカルファッションにとらわれない様々な方とのお話が進んでいる。

2、ビジネスについて


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布田 尚大

株式会社drapology CEO

株式会社drapology(ドレイポロジー)代表取締役CEO。ミッションは"美意識を核とする強い企業を100社作る"

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