モノホンのお笑い・・・サンドウィッチマン

2008.01.22

営業・マーケティング

モノホンのお笑い・・・サンドウィッチマン

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

島田紳助は、 「XとYの法則」 という考え方を持っているのはご存知ですか? これは紳助の持論である、 「お笑い芸人として売れ続けるための法則」 です。

*YとYの法則については、下記の記事で詳しく説明してます。

「天才マーケター島田紳助」
 
「XとYの法則」(Z会ブログ sideB キャリアデザインのはなし)

簡単にポイントのみ説明します。

「X」とは、その芸人が持つお笑いのスタイル、
つまり個性や強みのこと。

一方、「Y」は、「お笑いのトレンド」のことです。

そして、X(芸人の強み)とY(トレンド)が
交差した瞬間が、その芸人がブレークする時です。

たとえば、昨年末のM-1グランプリ2007で優勝した

「サンドウィッチマン」

の場合、あの瞬間が「XとYが交差した時」だったのでしょう。

島田紳助は、彼らに98点と、
審査員の中で最高点をつけていたのが興味深いです。

サンドウィッチマンの二人は苦節9年なんですよね。

すばらしいY(才能)を持っていたのに、
Y(トレンド)となかなか合わなかったわけです。

でもまあ、世に出た今となっては、
長い下積みの経験があったおかげで、自分を見失うことなく、
トレンド(Y)の変化に合わせて自分たちの芸風(X)を
うまく微調整していけることでしょう。

それにしても、なぜ彼らが突然受けたのでしょうね?

私は、お笑いについてきちんと語れるほど詳しくは
ありませんし、あくまで横目で見ていただけでしたが、
近年のお笑いブームは、見かけや動きの奇抜さが強調され、
中身は薄っぺらでチマチマしたネタばかり・・・

内輪(箸が転がっても笑う、扱いやすい若年層)受けで
盛り上がっていただけという印象を持っています。

まあニセモノ、マガイモノとまで言わないまでも、
キワモノ系が多かった。すぐに飽きちゃう。
(私のような中年男性には、イマドキのお笑いは
 そもそもあまり理解できないということでもありますが)

そこで、正統派で質の高い漫才やコントがやれる

「サンドウィッチマン」

のような本物の芸人の登場が渇望されていた・・・
ということではないかと思います。

産業界では偽装事件が続く中、お笑いの分野でも

「本物」「正統」

への回帰が始まっているのでしょう。

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松尾 順

有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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