【地方創生のススメ】地方と都会をつなぐ“回路”づくり

2014.10.14

経営・マネジメント

【地方創生のススメ】地方と都会をつなぐ“回路”づくり

「地方創生のススメ」編集部 (東京過疎化プロジェクト)
合同会社RegionWire

全国各地で地域活性化に向けて取り組んでいる企業・団体を紹介する「地方創生のススメ」。今回は「世なおしは、食なおし。」をスローガンに、東北の食材と情報誌をセットにした「東北食べる通信」を運営するとともに、このモデルを全国に広めるべく取り組んでいるNPO法人東北開墾を紹介しよう。

こうして東北のほかに四国や東松島にて今春から「食べる通信」が始まり、さらに北は北海道から南は沖縄まで数十の地域が参加表明して現在準備を進めているという。中には元々は「東北食べる通信」の読者だった人が「私も自分の地域の食べる通信を始めたい」と運営者側になる事例も現れ始めているそうだ。

(画像)四国でも今春から「四国食べる通信」が始まった

===主体的且つ段階的に地方との関わり合いを深めていくきっかけに===

このように軌道に乗り始めた「食べる通信」の今後の展望について聞いた。

「従来都会から地方への回路は“観光”か“移住”の両端の話だけで、その中間の議論がありませんでした。しかし“観光”からいきなり“移住”と一足飛びにはいかないように、物事には段階が必要です。中間と言えば“二拠点居住”がありますが、これが出来る人も一握りであり、もっとさまざまな選択肢があって良いのだと思います。」(同)

したがって生産者に会いに行く読者が現れたり、自分の地域でも「食べる通信」を立ち上げたいという読者が現れたりするなど、「食べる通信」は主体的且つ段階的に地方との関わり合いを深めていく、そのきっかけにしていきたいと語る。

「そして主体者として『生産者の地位を高めたい。』『自分の故郷の価値を知ってほしい。』『日本の食を守りたい。』、そんな思いを持った人たちが増えていけば、きっと日本は変わるはずだと信じて、今後も取り組んでいきたいと思います。」

各地の「食べる通信」が順調に成長したその先には、きっと日本全国の生産者が生き生きとしている姿があるに違いない。

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