もしマイクロソフトが車を作ったら

2014.09.04

経営・マネジメント

もしマイクロソフトが車を作ったら

野町 直弘
株式会社クニエ プリンシパル

15-6年前にあるジョークがはやりました。その当時はただ面白いな、と思っていましたが、今考えてみると多くの洞察が含まれています。

私が外資系コンサルに勤務していた時ですから、多分15-6年前のことでしょうか。
面白いジョークが同僚から流れてきました。
題して「もしマイクロソフトが車を作ったら。」
このころはウィンテルと表現され、マイクロソフトとインテルが非常に強い時代でした。
一説によるとマイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツが「もしGMがコンピューター業界のような絶え間ない技術開発競争にさらされていたら,私たちの車は1台25ドルになっていて,燃費は1ガロン1000マイルになっていたでしょう。」と言ったことに対してGMが出したコメントとのことです。

たくさんの項目がありますが、面白いところだと、
「特に理由がなくても,2日に1回はクラッシュする。」
「高速道路を走行中,ときどき動かなくなることもあるが,これは当然のことであり,
淡々とこれをリスタート(再起動)し,運転を続けることになる。」
「エアバッグが動作するときは「本当に動作して良いですか?」という確認がある。」
「取り扱い説明書は1,300ページ以上、重さが3ポンド以上になる。」等々。
この当時は「あるある」とバカウケしておりましたが、今考えてみると「こんなこともあったな」と感じます。
例えば「アカバツ」。我々は2日に1回位この「アカバツ」に悩まされていましたが、今はそんなことはありません。本当に昔のようにクラッシュしなくなりましたね。
そう考えてみるとデジタル系のデバイスの信頼性はこの10数年で格段に上がっています。
このジョークが流れてきた当時は、「パソコンなんてそんなもの」という認識が強く、それに対して同じ消費財組立製品である自動車は格段に信頼性が高いというのが通念だったことも顕しているのです。一昔前と比べ、電子デジタル系産業の製品も信頼性が格段に高くなってきたことは間違いありません。
i-phoneやi-padのようにワンプッシュでスイッチが入り、ツープッシュでメールが読め、様々な情報が誰でも取れる、また様々なアプリが殆ど無料で入手できる。
これはデジタルデバイド(パソコンやインターネットなどの情報技術(IT)を使いこなせる者と使いこなせない者の間に生じる機会の格差)を排除することにつながりました。
その前提となったのは、繰り返しになりますが、技術的な信頼性が高くなったというのが最大の理由です。
このように電子産業がデジタル化し、技術としても産業としても成熟し、自動車の信頼性と変わらなくなってきているのが、昨今の状況と言えます。

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野町 直弘

株式会社クニエ プリンシパル

NTTデータグループのコンサルティング会社である株式会社クニエの調達購買改革コンサルタント。 調達・購買分野に特化したコンサルティングを提供している株式会社アジルアソシエイツの元代表。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルがサービス提供を行います。

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