できる人はなぜ「白シャツ」を選ぶのか Part.2

画像: Kousuke Sekidou

2014.01.12

ライフ・ソーシャル

できる人はなぜ「白シャツ」を選ぶのか Part.2

唐澤 理恵
株式会社パーソナルデザイン 代表取締役

2014年1月、あらゆる業界で新年会が開催されています。挨拶周りなどもあり、久々の人との再会も多いことでしょう。新年早々、記者会見を開く企業もあり、心身ともに引き締めなくてはいけない場面では、やはり白シャツを選ぶ人が多いようです。著書『できる人はなぜ「白シャツ」を選ぶのか』では“基本”のキーワードである「白シャツ」ですが、実際にはどのように着こなすと印象マネジメントとしてプラスになるのでしょうか。

戦後のサラリーマンが着用してきたYシャツは、多くはこのレギュラーカラーです。ジャケットを選ばず、どんな着こなしにも無理なく合います。そのため、奇をてらわず無難な装いといえますが、最近のビジネスカジュアルな装いにおいては、面白みのない代名詞ともいえるカラー(衿)かもしれません。そのため、よほどの洒落者で無い限り、洗練されたファッションという印象を醸し出すことは難しいアイテムです。

ここ数年、ぐっと人気が高まっているワイドカラーは衿の開きが大きな分、シャツの身頃やネクタイの柄を主張するため、個性的な演出を好む人には最適といえます。1920~40年代のファッションに多大な影響を与えた英国ウィンザー公が好んで着用したことからウィンザーカラーとも呼ばれています。どちらかといえば、肩幅のあるがっちりした体型によく似合うとされ、タイは結び目が横に広がるウィンザーノットで柄を多めに見せることで、このシャツの個性が活きてきます。英国的な装いにぴったりとされるカラーですが、イタリアンスーツにも併せる人が多く、非常に軽やかで、オープンマインドな印象を醸し出してくれます。

ワイドカラーとレギュラーカラーの中間であるセミワイドカラーは、もっとも使いやすいタイプといえます。イングリッシュスプレッドカラーとも呼ばれ、もっとも英国的なスタイルのシャツとされています。衿の開きが中間であるため、オーソドックスなブリティッシュスタイルの着こなしに合うとされます。街を歩く20代~30代の若手のビジネスマンに多くみられるカラータイプではないでしょうか。

このように、カラー(衿)タイプそれぞれに印象はありますが、決してシャツ単体で成立するものではありません。スーツやネクタイ、さらには着用する本人とのバランスで印象は決まります。

例えば、スーツジャケットの2つボタンか3つボタンかによって印象があります。2つボタンはVゾーンが縦に長く面積が広くなります。ウエスト位置が低くなるため貫禄のある落ち着いた印象です。一方、3つボタンは縦が短く、面積が狭くなります。ウエスト位置が高くなるため、若若しい軽快な印象を醸し出します。

2つボタンジャケットに合わせる場合、ワイドカラーではシャツの身頃部分の面積がより広くなるため、間が抜けた印象になってしまいます。2つボタンには、セミワイドかレギュラーがよいでしょう。背が高い男性であれば、さきほどのロングポイントカラーもお薦めします。より縦に長い印象を醸し出し、すっきりと洗練された印象を醸し出してくれます。やはり、この場合、ネクタイは若干細めのタイプを選び、ノットもプレーンノットで結び目をすっきりと仕上げてあげるとよいでしょう。どちらにしても、レギュラーカラーに合わせるタイの結び目は比較的小さめにします。

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唐澤 理恵

株式会社パーソナルデザイン 代表取締役

「自分らしさをデザインする。」をコンセプトに、独自のパーソナルアイデンティティ分析を基に業界・業種・役職に合った「自分らしさ」をスタイリスト、ヘアデザイナー、ボイストレーナー、演出家ほか各種スペシャリストとともに演出をサポートしています。ビジネスパーソンのためのパーソナルプロデューサー、が肩書きです。

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