サプライヤ評価の実際とコツ

2013.10.15

経営・マネジメント

サプライヤ評価の実際とコツ

野町 直弘
調達購買コンサルタント

サプライヤ評価を現在もやっているものの今のやり方で良いのか、という声をよく聞きます。 ここではサプライヤ評価で欠かせない視点や重要なポイントを書きますのでご参考にしていただければ幸いです。

また③定期的な実績評価は「1.サプライヤ戦略作り」や「3.評価フィードバックと改善」
を目的としますが、ここでの重要なポイントは「継続性」と「多面性」です。
つまりシンプルな評価でも構わないのでバイヤー個々や調達・購買部門
としてだけの評価でなく企業としての評価とするために「多部門の声を吸上げる」
ことがポイントとなります。また、改善をしてもらったり、戦略に沿った関係性
作りを目的にすると、ある断面での評価だけでなく「継続的」な評価を行うことが
ポイントになります。

ちょっとしたヒントになりますが、社内他部門(ユーザー)の声を聞き
(所謂VOC=ボイスオブカスタマー)、社内ユーザーがその品目の購買や該当するサプライヤに何を求めているか、に率直に耳を傾け、その事項
(よくCTQ=クリティカルトゥークオリティとか言います)をサプライヤ評価項目に
入れる、もしくはその項目でサプライヤ評価を行うことが、できていない企業は
少なくありません。一見サプライヤ評価と社内ユーザーマネジメントは関係ない
ように感じられますが、非常に重要かつ欠かせない視点となります。

あと、これも私が常々言っていることですが、「サプライヤ評価」というとどうしても「バイヤーがサプライヤを評価してやる」という「上から目線」的な要素を感じざるを得ません。評価をするということは逆にサプライヤからもバイヤー企業は格付けされていることを忘れてはなりません。
継続的な取引であり、また企業にとって欠かせない買いモノであった場合には
より一層こういう視点が欠かせません。ここで重要なポイントになってくるのは
「サプライヤコミュニケーション」です。情報提供だけでなくサプライヤが何を望んでいるのかを把握する。今後のサプライヤマネジメントにおいて欠かせないことです。
これを第三者を使って把握する活動がVOS(ボイスオブサプライヤ」であり、バイヤー企業として実施する活動が所謂サプライヤミーティングとなります。
これからのサプライヤマネジメントはサプライヤからの要望を調達・購買部門が企業の代表として吸上げ、その社内での改善を社内ユーザーに働きかけていく、
というような双方向の活動にしていかないと優秀な「サプライヤの囲い込み」ができなくなります。
このような視点も忘れてはならないのです。

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野町 直弘

調達購買コンサルタント

調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。

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