仕事を「能力×思い→表現」で分解してとらえる

画像: hiro

2013.07.17

仕事術

仕事を「能力×思い→表現」で分解してとらえる

村山 昇
キャリア・ポートレート コンサルティング 代表

中学生に向けた「働くって何だろう?」の授業スライドを大人の職業人であるみなさんにも紹介します。「働くことの根っこにある意識」をきちんとつくることは年齢に関係なく大事なことです。いま一度、新鮮な気持ちで仕事を分解してみてください。


私は企業の従業員・公務員を対象に「仕事とは何か」「プロフェッショナルとは何か」といったテーマの研修実施を生業としています。こうした働くことの根っこを問う教育は年齢に関係なく必要なもので、新入社員であっても、入社10年目であっても、また管理職クラスであっても、その人それぞれの置かれた状況によっていろいろな気づきや啓発が起こるものです。
私は大学でもいわゆる「キャリアデザイン」(この言葉はどうも手あかが付きすぎてしまい、私は使いたくありませんが)に関する講義を何度かやりました。しかし、働くことの根本を学ぶには大学生のタイミングは遅いと痛感しました。彼らの意識も大学の就職課の意識もあまりに「シューカツ(就活)」に向けられていて、「いかに入るか」というテクニック指南講義でなければ人気が出ないからです。

私が最初のキャリア教育を施すのに一番よいと思っているのは中学生のタイミングです。世の中の仕組みをおおよそ把握できてきますし、労働や職業に関する概念も広がり始めます。また、自分の進学方向が理系か文系かといったことも固まっていません。そして何よりも、「夢を見上げる心」と「現実の自分を(客観的に)見下ろす目」がせめぎ合っている時期だからです。つまり、小学生であれば「僕は香川真司みたいなプロサッカー選手になりたい!」といった単純な憧れ心だけで夢を口にすることができます。しかし、中学生になると現実の自分がだんだん見えてきて、よほどのサッカー少年でないかぎり「プロサッカー選手になる」と口にはしなくなる。高校生にもなると、もはやそんなことを口にしていた自分が恥ずかしくなる、場合によっては、自己を冷笑することさえ起こります。その意味で、高校生は「現実の自分を見下ろす目」が勝ちすぎてくるのです。ただ中学生のころは、まだそこまで自分を見下ろすことはしない。そして夢を描く心も十分残っている。

そんなところから、私はボランティア活動のひとつとして、中学生に向けたキャリア教育プログラムづくりを始めました。きょうは実際にある中学校で行った特別授業の一部を大人の職業人である読者のみなさんに紹介します。そこで伝えたいメッセージは、ある種、普遍的なものであり、社会人にとっても有効なことが流れていると思います。いまのご自身の仕事人生に引き戻して考えていただければ、何かの気づきが得られるのではないでしょうか。

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【中学生向け「働くって何だろう?」の授業をあなたに】

村山 昇

キャリア・ポートレート コンサルティング 代表

人財教育コンサルタント・概念工作家。 『プロフェッショナルシップ研修』(一個のプロとしての意識基盤をつくる教育プログラム)はじめ「コンセプチュアル思考研修」、管理職研修、キャリア開発研修などのジャンルで企業内研修を行なう。「働くこと・仕事」の本質をつかむ哲学的なアプローチを志向している。

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