塾FC戦国バトル ー7つの海域ー

2013.04.11

ライフ・ソーシャル

塾FC戦国バトル ー7つの海域ー

今野 篤
株式会社経営教育研究所 代表取締役

ここ数年で急激に増えたフランチャイズ(FC) 塾。その中でも、個別指導の勢いはすさまじい。 現在、40前後の塾で個別指導FCを展開している。各社、加盟者獲得に向け、商品やサービスはもちろん、ビジネスモデルの差異化に入っている。 それぞれのモデルで注目を集めているいくつかの本部を徹底分析し、群雄割拠に入った個別指導FCを比較。今後の動向とその先にある問題に迫る。

 この動きに合わせて、東進こども英語塾(ナガセ/東京)が全国規模でFC展開中。また、アルク(東京)と明光ネットワークジャパンは、2011年7月の業務資本提携にともない、両社の強みをいかした新しい事業プランを検討し、子ども英語教室の明光アルク 英語スタジオのFC展開を始めた。

 この他、1,200教室を展開するペッピーキッズクラブ(イッティージャパン/)、栄光HDグループのシェーン英会話&留学(シェーンコーポレーション/)、アメリカンランゲージスクール(IBジャパン/千葉)などがひしめき合い、市場が再活発する可能性を秘めている。

海域6「民間学童型保育」


 アフタースクールと呼ばれる民間学童型保育は、働く女性の増加に伴い、近年、参入する企業が相次いでいる。

 FCでは、バイリンガル学童保育タイプのkidsDUO(拓人/千葉)が、FC展開で1000教室を目指す。学童クラブの機能を兼ね備えた長時間預かり型学習塾の明光キッズ(明光ネットワーク/東京)は、同社の明光義塾とのシナジー効果を図る。学童クラブ アウラ(学凛社/東京)は、進学塾の学習指導を取り入れた保育をする。

海域7「その他」


 教育が多様化するにつれて、学習周辺サービス領域のFCも増えている。

 子どものやる気や続ける力を育む 7つの習慣(FCエデュケーション/東京)にはじまり、プロコーチが教える明光サッカースクール(明光ネットワーク/東京)、理科実験教室やロボット教室のヒューマンキッズ(ヒューマンHD/東京)などがある。

 多種多様化する学習スタイルに伴い、今後、多くの習い事や能力開発のFCパッケージが誕生するかもしれない。

FC本部の将来像


 加盟店舗数が多いFCとなれば、本部はそれだけ多くの実績、ノウハウ、そして事例を有しているといえる。一方で、アーリーステージのFC本部となれば、実績やノウハウが少なく、それだけ不測の事態への対応力が弱いと言える。最もアーリーFC本部とは、その不安要素以上に成長性が魅力なのだが。

 今後、この勢いでFC本部数が増加すれば、加盟者獲得競争はより激化し、コンビニ業界が通ったように本部の淘汰は避今夏れないだろう。また昨夏、飲食FC本部と業務委託先が加盟店より訴えられ、加盟店が逆転勝訴し、約5千万円の支払いを命じた判決があった。

 共同通信によると、裁判長は「本部側は出店場所の確保が困難なのを知りながら『開店は容易』と誤信させたのは詐欺に該当する行為だ」と指摘。さらに「事前の説明に反して経営支援(スーパーバイジング)も行わないなど、店舗数や加盟金増加など自らの利益だけを目指し、加盟店を犠牲に不当な利益を得ようとした」と批判した。

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今野 篤

株式会社経営教育研究所 代表取締役

教育ビジネスのアナリスト/コンサルタント。専門はフランチャイズ(FC)とデジタル関連。個別指導FCやベンチャーなどの教育機関を経て、2009年に民間教育シンクタンク経営教育研究所を設立。教育と異業種を結ぶエデュイノベーションLLPパートナー。

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