「カスタマーニーズ」と「コモンセンス」

2013.04.05

経営・マネジメント

「カスタマーニーズ」と「コモンセンス」

野町 直弘
調達購買コンサルタント

あるバイヤーの方から紹介されて鶴田国昭さんの「資材管理が経営を変える」(日本資材管理協会発行)という本を読みました。

あるバイヤーの方から紹介されて鶴田国昭さんの「資材管理が経営を変える」(日本資材管理協会発行)という本を読みました。
鶴田様は川崎重工業の製造部、資材部から日本航空機製造に出向し国産初の民間航空機YS-11の開発、生産に携わった方です。その後渡米しピートモンド航空に入社し資材担当副社長からコンチネンタル航空に購買担当上級副社長として同社を再建された方です。
コンチネンタル航空の再建についてはとても有名な話であり、「大逆転!―コンチネンタル航空 奇跡の復活」という当時のCEOであったゴードン・ベスーンの著書や鶴田様ご自身の著書「「サムライ」米国大企業を立て直す!!」という本を読まれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
このように航空業界という業界ではありますが資材や購買における改革推進者のフロンティアと言えるでしょう。

本を読んで、とても感銘を受けました。
「強い資材管理」を目指せ、「リアクティブからプロアクティブへ」「事業と現場に精通せよ」「資材管理の枠を超えろ」等など、私が日頃感じたり発信したりしていることが間違いでないことを再認識させてくれます。
鶴田様はそれを航空会社の現場で実践なさってきた訳ですから本当に素晴らしいことです。

文中で鶴田様が「資材管理に求められるもの」を16個あげています。とても素晴らしい項目ばかりで全部取り上げたいものですが、中でも私が感銘を受けたのが「カスタマーニーズとコモンセンスに問う」というものです。文中で鶴田様は資材管理の分野でも「カスタマー・ニーズを知る」ことが基本中の基本とおっしゃっています。またカスタマーとはエアラインではお客様だけでなく現場の人たちもカスタマーであると定義されています。
このような発想は私が若いころに教わった「次工程はお客様」という考え方にもつながるものです。
そういう意味で飛行機の安全かつスケジュール通りの運航をサポートするための
購買をまずは心掛けるべきであり、プライス(コスト)至上主義ではダメだとおっしゃっています。また場合によってはお客様の直接の要望を反映するような購買であるべきだと述べられています。本書では機内の手荷物入れの事例を挙げられています。従来は手荷物入れはキャリーケースを横に置かなければならないサイズだったものを縦置きが可能なサイズに設計変更を行い、多くのキャリーケースが置けるようにしたというものです。
これはモノを買う仕事で最終カスタマーであるお客様のニーズに答えた事例と言えるでしょう。
また、カスタマー・ニースには全て答えることはできない、その際には優先順位をつける必要があり、この優先順位を判断する「眼力」のベースになるのがコモンセンス(良識)だとおっしゃっています。

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野町 直弘

調達購買コンサルタント

調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。

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