今年の労働・雇用環境の予測!

2013.01.09

組織・人材

今年の労働・雇用環境の予測!

三崎 雅明

年頭に当たり、今年の労働・雇用環境について予測してみたい。 ○「個」が大切な時代になってきた ○決められないから、決断・実行する年に ○社会がハツラツとして明るさを取り戻ず 失われた20年から脱却の第一歩をスタート!

 また一方個人のサイドからみてみると、労働観などはかなり
多様化してきている。上昇思考より、自分の生活を大事にする
生活重視派が少しづつ広がっているように思う。
しかし、その為には自分のスキルがしっかりとしていないと
ダメだ。単に楽をしたいというだけでは生き残れない。
それなりの自立するための実力を身に付ける必要がある。
このように個人も会社もプロとしていろいろな価値観が多様に
なることはこれからの日本経済の発達に必要なことだ。

従来の日本の競争力を高めてきた仕組みで
「新卒一括採用」
「終身雇用」
「年功序列」
「企業内組合」
などの既存の仕組み、既存の価値観が少し崩壊が始まる年に
なるのではないか。
それは制度疲労というより、新しい時代に向けた改革だと
捉えたい。

個の確立と自立の時代へ


そんな中で特徴的に今年起こることは
全般的に言えば「個性」の重要度が増す、個人も企業も従来の
横並びからの脱却しそれぞれ自力で勝ち残れる土台をつくる
必要がある。自立であり、個の確立だ。

1.個人の評価基準の変革
  仕事で成果を出す人を評価する仕組みへの転換
  知識、経験ではなく、新しいチャレンジ、事業を生み出し
  たりすることを評価する
  既存のヒエラルキーの否定につながる動きが始まる
  
2.雇用の流動化 法律の柔軟な対応
  景気がよくなれば、人材の流動化が始まる
  海外と日本、日本の中での企業間と人材獲得競争が始まる 
  その中で(1)の人を評価する基準が明確でない企業は
  生き残れない。
 
3.教育制度の見直し
  すべて一元的な評価、同じ尺度での育成ではなく
  個性を大事にする、「個」を伸ばす
  スポーツの世界はある意味できているように思う。
  女子サッカーの英才教育等はその例だ。
  それを一般の学業にも取り組むような英才教育、
  個性を伸ばす教育が必要になってきている。
  東大の秋採用、大学も多様化が進む
  

 個人が自分のスキル、自分の資質を見直し、自分で鍛える
そんなことができる仕組みが必要になってきている。
そんな多様性を尊重する柔軟な社会が始まる第一歩の年になる
ように思う。これは今までの産業、業界というマスを基軸に
した考えから個人、個々の企業の単位を大事にしていこう
個性化、多様化が始まる。

 そんな「個」を大切にする、尊重する中で個が活性化し、
そして社会がハツラツとして明るさを取り戻すそんな第一歩の
年になって欲しい。

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