アマゾンがライバル?の「F&B良品」

2012.10.23

営業・マーケティング

アマゾンがライバル?の「F&B良品」

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

佐賀県武雄市が2011年11月に開始した自治体通販、 「F&B良品」 が注目すべき成果を収めており、今後、全国の自治体にも拡がる勢いです。

佐賀県武雄市と言えば、日本で初めて市の公式Webサイトをフェイスブックぺージに完全移行したことで知られていますね。

同市フェイスブックページは現在、

・いいね数:約2万人
・月間アクセス数:約380万

と人口5万人の市としては、桁外れの人気を集めています。

さて、このサイト集客力を活かそうと2011年11月7日、同市は、

「F&B良品」
https://www.facebook.com/FunBuytakeo#!/FunBuytakeo

と称する通販サイトをオープンしています。

フェイスブックを通じて商品閲覧・購入が可能なサイトであり。いわゆる

「ソーシャルコマース」

と呼ばれる形態。「F&B良品」は、自治体が運営するソーシャルコマースとしても日本初となっていますね。

ちなみに、F&Bは、

楽しく(Fun)& 買う(Buy)

の意味。

ただし、このネーミングについては、

「S&B食品と無印良品が絶句した・・・」
(武雄市長、樋渡啓祐氏談)

とのこと。

当初、わずか2アイテムの販売から始まったF&B良品は、現在70品目まで増え、今年の年商は1千万円を突破する見込みだそうです。

今後の事業展開について、

「アマゾンがライバルだと思っています」
(武雄市長、樋渡啓祐氏談)

と、樋渡氏の鼻息も荒い!(笑)

「F&B良品」は、民間のネットショッピングモールと異なり、出店者は売上に応じた手数料を支払うだけ。売れなくても払わなければならない固定の出店料がゼロのため、地元の中小企業にとっては大変ありがたい仕組みです。

「民業圧迫」という声もあるようですが、F&B良品は、ネット上の

「道の駅」「特産品販売所」

のようなものです。

大手ショッピングモールに出店するだけの資金力のない中小企業の受け皿として、F&B良品は、民間との共存を目指しています。

樋渡市長によれば、F&B開設の目的として、

・地域の所得向上(=税収アップ)
・地域ブランドの創出

が挙げられています。

ただ、上記だけでなく、地元の人々が丹精込めて作った農産品や特産品が、全国の消費者に購入されることを通じて得られる、

・他者とのつながり
・感謝や評価

といった

親和欲求や承認欲求

が充足されるというメリットも大きいようです。

現在、樋渡市長は、全国の自治体にF&B良品を展開することに熱心に取り組んでいます。現時点で、武雄市を含め、既に以下のサイトが開設済み。

・佐賀県武雄市
・鹿児島県薩摩川内市
・岩手県陸前高田市
・福岡県太刀洗町
・新潟県燕・三条市
・栃木県那須市

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松尾 順

有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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