「請求書的」祈り・「領収書的」祈り

2012.01.03

仕事術

「請求書的」祈り・「領収書的」祈り

村山 昇
キャリア・ポートレート コンサルティング 代表

ほんとうの祈りは、「他からこうしてほしい」とおねだりすることを超え、「自分が見出した意味のもとに何があってもこうするんだ」という覚悟である。祈りがそうした覚悟にまで昇華したとき、その人は、嬉々として、たくましく動ける。

 その2つのエッセンスを一言で表現すれば、「覚悟」です。ほんとうの祈りとは、「他からこうしてほしい」とおねだりすることを超えて、「自分は自分が見出した意味のもとに何があってもこうするんだ」という覚悟であるべきです。覚悟が堅苦しければ、「誓願」といってもいいでしょう。まず誓いがあって、そのもとでの願いです。祈りがそうした覚悟や誓願にまで昇華したとき、おそらくその人は、嬉々として、たくましく、いかなる困難が伴ったとしても強く動けるはずです。

 私は、祈りの理想形を「ろうそく(蝋燭)モデル」としてとらえています。

 つまり、ろうそくのろうの部分が「ありがとう」という感謝の念。ろうそくの芯の部分が、「自分の覚悟」。そして、そのろうと芯を燃やして「具体的行動・仕事」という炎を明々と灯す。炎がつくる明かりは世の中を照らすのみならず、自分が進んでいく前をも照らす。こうしたろうそくが1本2本……何百万本、何千万本と増えていくことが、世の中がほんとうに強く動いていくことだと思います。

 「ありがとう」と「覚悟」から生まれる祈り───私はまずここを振り返ることから一年をスタートさせたいと思います。

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村山 昇

キャリア・ポートレート コンサルティング 代表

人財教育コンサルタント・概念工作家。 『プロフェッショナルシップ研修』(一個のプロとしての意識基盤をつくる教育プログラム)はじめ「コンセプチュアル思考研修」、管理職研修、キャリア開発研修などのジャンルで企業内研修を行なう。「働くこと・仕事」の本質をつかむ哲学的なアプローチを志向している。

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