コスト削減のコツ

2011.11.02

経営・マネジメント

コスト削減のコツ

野町 直弘
株式会社クニエ プリンシパル

よくお客さんに「どのようなやり方でコスト削減するのですか?」と聞かれることがあります。 経験的には色々なやり方があるのですが、まあつきつめて言うと以下の3つのポイント+1になると思います。

今回は2007年のメルマガで掲載させていただいたコスト削減のコツ(2007年のメルマガはこちら:http://www.agile-associates.com/2007/04/20070427.html)について加筆修正しましたものになります。

よくお客さんに「どのようなやり方でコスト削減するのですか?」と聞かれることがあります。
経験的には色々なやり方があるのですが、まあつきつめて言うと以下の3つのポイント+1になると思います。

 1.競わせる
 2.コスト推計を行い妥当性を評価
 3.前提を変える

まずは、3点について簡単に説明します。

1.競わせる
これは相見積り、入札、競争入札等、複数社を競わせて比較を行いコスト削減を図っていく方法です。これは大企業だけでなく、中堅・中小企業でも有効な方法です。しかしこの手法は単に複数企業に同一条件で見積りを提出させるだけではありません。
例えば我々がオフィス移転をする際に封筒を作り直さなければならないので、ある印刷会社さんから見積りをとっていました。その時の封筒コストの見積りが例えば25万円だったとしましょう。
でも前に作った封筒が多く余っていたので、住所の部分だけに貼るシールを検討することにしました。
次にシールの見積りを取ったのですが、同じ会社の見積りでは5万円くらいでした。感覚的にちょっと高いと思い、他社からも見積りをとったらなんと見積りは3千円。

つまり最初は25万円だったものが別にたいした競争もせずに最終的には3千円になりました。ここでは提案させ競わせることで大幅なコスト削減を実現したのです。

2.コスト推計を行い妥当性を評価
これは部品や原材料などの製造原材料で使われる方法です。
コスト構造をブレイクダウンし、見積り価格が妥当なのかどうか評価を行い、サプライヤさんの理解を得てコスト削減を行う方法です。
ただし、この場合コスト推計の基準となる材料費、加工費、賃率、加工工数等は複数社の比較や市場の最安値(ベンチマーク)を参照することになりますから、コスト推計を行う上でも複数社のコスト基準を比較しながら交渉を進める方がより効果的です。
この手法の限界は最終的にはサプライヤさんとの力関係になるという
ことです。いくら最適価格がこれ位になるのでは、と指摘したところで、サプライヤさんがその価格に納得しなければコスト削減は実現できないからです。

3.前提を変える
これは、購入の前提条件を変えることです。例えば、今まで部署ごとに色々なサプライヤから購入していたものを全社で一括の契約にして
購入数量をまとめボリュームが増えたことでコスト削減を図る、とか、無駄な仕様やサービスを減らすことでコスト削減を図る、等いろいろなやり方があります。例えば数量をまとめるという点では、集中購買そのものの取り組みになります。今までバラバラに要求者毎に購入していたものを一つの部署や人に契約権限を集約し、ボリュームを前提にコスト削減を図っていく。このような余地は殆どの企業でまだ残されています。

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野町 直弘

株式会社クニエ プリンシパル

NTTデータグループのコンサルティング会社である株式会社クニエの調達購買改革コンサルタント。 調達・購買分野に特化したコンサルティングを提供している株式会社アジルアソシエイツの元代表。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルがサービス提供を行います。

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