私の課に、入社3年目になるのですが、自信のない男性の部下がいます。 自信のなさが、責任感のなさ、中途半端な仕事につながっています。結果、顧客の信頼を得られず、社内でも“できない人”というレッテルを貼られ、仕事を任せられない状態です。
不安の動機付けに偏って育てられると、子供は自分の無意識の世界で不安の動機付けを自分にするようになります。親の言葉が、子供の思考の習慣を作るわけです。
結果、不安のイメージを自らつくり、その自分が作った不安のイメージに翻弄(ほんろう)されるようになります。
逆に、可能性の動機付けで育てられると、子供は自ら可能性の動機付けを自分にするようになり、「よーしやってみよう」といったエネルギーが湧いてくるのです。
つまり、自信とは、“可能性の動機付け”を自分で自分にしているしている量と言い換えることができます。
3歳までに決まるのではなく、3歳までに思考の習慣を擦り込まれてしまうだけなのです。
なので、『私に自信がないのは親のせいだ』と親を恨まなくとも、自分に対してかける言葉を微調整すればすむ話です。
あなたの部下は、自信が欲しいので、周囲から認めて欲しいというエネルギーが高く、それが逆に不安の動機付け思考を加速させています。
小さな成功に過剰に喜び、ちょっとした失敗に過剰に不満をいったり落ち込む人も自信のなさからくる行動なのです。
では、あなたの部下の自信を引き出すには、何をすればいいか。
簡単です。可能性の動機付けを、しつこく何度もやり続けることです。部下と会話するときに、部下にメールするときに、部下と飲みにいったときに、
「○○すれば、△△できるぞ」
「君には○○があるので、△△できると思うよ」
「何をすれば、○○ができると思う?」
という言葉を、かけ続けるのです。
そして、何かができたときには、「○○があったから△△ができたんだよ」と思考の楔(くさび)を打っておくのです。
あなたが部下のことを見たり考えたりするときに、可能性を発見する思考をすれば、この言葉が自然と生まれてきます。
『今週のガチンコメッセージ』
不安に目を向けるのでなく、可能性に目を向けるのです
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