知識労働者とテニスチーム型組織

2011.02.08

経営・マネジメント

知識労働者とテニスチーム型組織

野町 直弘
株式会社クニエ プリンシパル

バイヤーに求められるものは「全体最適化能力」「サプライヤーを見極める力」 「超人間力」の三つ・・・、組織として求められる人材は「二極分化」し、「テニスチーム型組織」が望まれる・・・

 先日、2011年に入って初めての(記念すべき30回目の)購買ネットワーク会があり、「2011年を読み解く会」と銘打った会でパネラーをやりました。

 私は昨年から今年にかけて日本は第三の開国期(パラダイス鎖国からの)であり、第三の開国期にバイヤーはより重要な役割を果たすようになる。

 そこで求められるものは「全体最適化能力」「サプライヤーを見極める力」「超人間力」の三つのキーワードである、という話をしました。

 また組織としては求められる人材が「二極分化」することと、「テニスチーム型組織」が望まれる、ということを言いました。

 こういうことを色々と考えていて、私は1993年に出版されたピーター・ドラッカーの「ポスト資本主義社会」を思い出しました。その本が出版されて既に約20年が過ぎようとしていますが改めて本を読み返してみるとびっくりする位、今の世の中に当てはまります。

 ドラッカーは資本主義社会の次に来るのは知識社会(Knowledge Society)であり、知識社会においては一部の知識労働者と知識労働者をサポートする多くのサービス労働者に分かれる、と著書で言っています。

 また産業革命以降の高度に専門分業化した組織形態に対して、専門知識の重要性は増すものの、知らなければならない知識が広がっていくとも言っています。また、組織形態は野球チーム型からサッカーチーム型へ、また将来的にはテニスチーム型の組織が望まれると述べています。

 野球チームとはご存知のように、攻め手と守り手が決められ、攻め手もバッターは打順、守り手も守備位置で役割分担が極めて明確なチームです。野球チームは分業することで専門性を高め効率化を図る
云わば多量生産型組織です。

 一方でサッカーチーム型は一応守備範囲や役割は決まっているものの、野球ほど専門化されていません。つまりディフェンスやゴールキーパーがシュートできないか、というとそうではありません。ただ守備が得意なメンバー、攻撃が得意なメンバー、パスが得意なメンバーはそれぞれポジションが決められていて、その役割分担に基づいて攻守を行います。

 最後のテニスチーム型はテニスのダブルスチームです。テニスのダブルスは2人一組ですが、2人ともサーブを行います。また2人ともレシーブを交代で行います。またボレー、スマッシュも2人ともやります。このように共通した技術を持ち、プレーをしています。

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野町 直弘

株式会社クニエ プリンシパル

NTTデータグループのコンサルティング会社である株式会社クニエの調達購買改革コンサルタント。 調達・購買分野に特化したコンサルティングを提供している株式会社アジルアソシエイツの元代表。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルがサービス提供を行います。

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