計画的キャリア開発の危うさ

画像: https://goo.gl/tPpq7T

2010.08.08

組織・人材

計画的キャリア開発の危うさ

松本 真治
有限会社ワースプランニング 代表取締役

突然、会社が破たんし再就職を余儀なくされたら、あなたは何を武器にしますか? ある企業へ面接に来た元大企業の管理職の方が面接官に「あなたは何ができますか?」と聞かれ、「部長できます。」と答えたという。新卒で入社した多くの人は、自己の意志よりも会社の都合により職務が与えられ、その延長線上、すなわち管理職になるべく計画的キャリア開発が行われてきた。 そこには本来あるべき人材開発の視点は存在しない。

 将来像と現状が明確になったら、その間にあるギャップが見えてくる。今後、どの様なスキルを身につけ、どの様な人と交流し、どの様に行動していくべきか等、具体的にしていくことにより、ギャップを埋めていく必要がある。この場合、長期的で抽象的なビジョンに合致する範囲での短期的な目標を設定した上で、具体的な行動計画に落とし込んでいくことが重要である。

 行動計画ができたら、後は行動に移すだけではあるが、取り巻く環境や状況が激変する現代においては、随時自らの行動を検証し、必要に応じて軌道修正していくことが必要である。

 そして、この一連のセルフマネジメントサイクル(PDCA)をできる限り短期間で廻していくことが重要である。なぜなら、キャリアショックはいつ発生してもおかしくなく、そのリスクに対応できる柔軟性が求められているからである。

 激変する時代の中であらゆるキャリアショックを乗り越え、自己の潜在力を活かすキャリア開発を進めていくためには、会社主導による計画的なキャリア開発から思い切って脱皮し、自ら主導権を握り行う自律的なキャリア開発へ転換していくことが求められている。

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松本 真治

有限会社ワースプランニング 代表取締役

人材・組織開発コンサルタント。 人材・組織の潜在力を引き出すアセスメント(サーベイ)の企画/開発/運用から本質的課題を抽出し、課題解決のための最適なソリューション(研修・教育プログラム)の設計/運営までのコンサルティング・サービスを展開中。 人/組織が本来持ち備えている力(潜在力)を引き出し、人/組織が自律的で持続的な成長を遂げていく支援をさせていただいています。

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