「検索」の進化とユーザーニーズの変化に学ぶ「当たり前」なコト

2010.06.29

営業・マーケティング

「検索」の進化とユーザーニーズの変化に学ぶ「当たり前」なコト

金森 努
有限会社金森マーケティング事務所 取締役

 「検索」。それはナレッジワーカーのビジネスシーンだけでなく、もはや日々の生活で欠かせない行為となっている。その検索についての示唆に富んだ2つの記事がメディアに掲載されていた。

 <速さよりも「検索しやすさ」を重視する人が増加?―検索エンジンに関する定期リサーチ(11)>(6月22日japan.internet.com)
 http://japan.internet.com/wmnews/20100622/4.html

 インターネットコムとメディアインタラクティブ(アイリサーチ)による定期調査の結果、昨年の調査結果における重視点が<「精度」と「スピード」>であったのに対し、<検索のスピードや結果画面の見やすさよりも、検索の精度や検索しやすさを重視する人が増えていることをうかがわせる結果となった>としている。具体的には<、「入力補助機能など、あいまいな記憶でも検索できる」が31.3%から4.2ポイント増加したが、「検索結果が表示されるまでのスピードが速い」49.0%が3.5ポイント減少、さらに「検索結果の表示画面が見やすい」が34.7%が10ポイントと大幅に減少した>ということだ。

 わずか1年でユーザーの評価点が大きく変化するのは、それだけ検索技術の進化の速さを物語っていることになる。Googleの入力アシスト機能や「もしかして?」などは本当に便利であり、ありがたい存在だ。
 では、「精度」と「スピード」が必要なくなったのかというと、そうではない。テキトーな候補リストを表示されたり、表示に時間がかかったりしたらイライラして二度と使わなくなるのは間違いない。つまり、それは「アタリマエ」になってしまったのだ。

 検索サービスの「中核価値」は、「知りたいことが探せること」だ。それをどのように実現してくれるのかといえば、「正確」に、「早く」、そして「結果を見やすく表示」してくれることが「実体価値」として求められる。さらに、ありがたい機能として「入力補助機能」や「もしかして?」という付随機能が存在する。
 しかし、アンケートの結果から考えると、今日においては「中核」として求められるのは、上記の「正確」から「見やすい結果表示」までがワンセットになっているのだ。さらに、本来「付随機能」であったものが、欠かすことができない「実体価値」に格上げされている。
 例えばコンピューターは「計算」が主たる機能であったが、ワープロが開発され、インターネットが普及してからは「ドキュメントの作成」「インターネットの利用」までがセットで中核となったのと同じだ。ユーザーから求められる提供価値の変化に気づき、対応していくことが欠かせない。

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金森 努

有限会社金森マーケティング事務所 取締役

コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。

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