調達・購買部門の問題は人手不足なのか

2007.09.27

経営・マネジメント

調達・購買部門の問題は人手不足なのか

野町 直弘
株式会社クニエ プリンシパル

調達・購買部門の問題は人手不足ではなく、バイヤー個々人の「意識改革」の問題である。 現代のバイヤーは、「変化」を楽しめる人でなければ ならない。

既にご存知な方も多くいらっしゃると思いますが、
先日「2007年度調達・購買に関する調査」報告書を発表しました。

本年度も社団法人日本能率協会さんと共同調査をしています。
また、先日台風の直撃する中、日本能率協会さん主催の
「調達・購買革新大会」で同アンケート結果の報告をしました。

今回のアンケート調査のハイライトは2点でしょう。

1点は「CSR調達」についてフォーカスした調査をした点です。

その結果として、特に大手企業では71%が「積極的に推進している」、
「推進している」という回答をしており、「CSR調達」に対する
積極的な取組み姿勢と高い意識が感じられました。

そもそも今回調査テーマとして「CSR調達」を取り上げましたが、
「CSR調達」という言葉自体が使われていない企業が多いのではないか?
という意見もありました。
時機尚早かもしれないと、内心思っていましたが、意識の高さに
驚きました。

ただ、一方で「CSR調達」の構成要素は、「環境規制の遵守」、
「内部統制の確保および不正行為の予防」、「地球環境への配慮」が
トップ3を占め、従来のグリーン調達+コンプライアンス活動の
延長の活動として推進されていることが特徴的(言葉は変わったが
やることは変わっていない?)でした。

2点目は、調達・購買部門へのマネジメントの期待に関する
調査項目です。

昨年はJ-SOX法の施行などで、内部統制強化への期待が高かった
のですが、今年もコンプライアンス、内部統制、CSR調達等の推進が
高い期待を集めています。

既に調達・購買機能は調達品のQCD(品質、コスト、デリバリ)
だけではなく、+Coという4つの重要機能が求められていることが
わかりました。

一方で経営陣の期待に答えられているか?という設問に対しては、
全体の3割の企業が「答えられていない」という回答でした。

また、期待に答えられていない理由については、
「ある程度方策が抽出されているが、人員数および人員のスキルが
不足しており進まない」がダントツのトップでした。

それでは、人員増強すれば、問題は解決するのでしょうか?
人の問題はその通り、非常に重要な問題です。
ましてや、QCDは当たり前、追加グリーン調達、環境規制、内部統制、
近年の市況高騰に対してより大きなコスト削減を求められる、
という厳しい環境であれば従来から人手不足で悩んでいた企業に、
より人員が足りないという状況は間違いないでしょう。

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野町 直弘

株式会社クニエ プリンシパル

NTTデータグループのコンサルティング会社である株式会社クニエの調達購買改革コンサルタント。 調達・購買分野に特化したコンサルティングを提供している株式会社アジルアソシエイツの元代表。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルがサービス提供を行います。

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