地方活性から日本再生へ 知事の思いは今・佐賀県古川康知事1

2010.05.13

経営・マネジメント

地方活性から日本再生へ 知事の思いは今・佐賀県古川康知事1

INSIGHT NOW! 編集部
クイックウィンズ株式会社

改革は地方から。ここ数年目立つのが、元気で、はっきりとものを言う知事たちだ。言行一致で改革を進めるその活躍ぶりは、日本の将来に明るさを感じさせてくれる。地方自治の要、都道府県政を指揮する知事は、企業にたとえるなら経営者である。さまざまな抵抗を打ち砕きながら、改革を遂行する考え方、行動力はマネジメントの良き手本となるだろう。知事の改革を紹介するシリーズ、今回は、佐賀で改革を断行する古川知事である。

第1回 「地方栄えてこそ国が安まる」

■一都栄えて、万村枯る

「沖縄、長野、岡山、長崎、そして故郷の佐賀。自治省にいた私は、地方をずっと見てきました」

古川知事は旧自治省(現・総務省)出身、2003年に行われた知事選挙に無所属で立候補し初当選、2007年の知事選で再選を果たしている。キャリア官僚時代は、東京と地方を行ったり来たりする生活を続けていた。そんな中である思いが、いつしか自分の中で一つの確信にまで結晶化されていったのだという。

「ひと言で表すなら一極集中をやめること。これに尽きます。お金も人もすべて、いったん東京に集めてから、地方に再配分する。こうした国のあり方はもう限界に来ている。地方そのものがもっと自立して、きちんと元気で有り続けられるような国づくりをしたい。これが私の原点となる政治哲学です」

東京だけが栄え、ほかの地域が疲弊する。そんな現状を何とか打破したい。こうした思いを知事が抱いたのは、今をさかのぼること四半世紀前、自治省入省時のことだったという。

「小学校、中学校から高校ぐらいまでは地元で育ててもらう。ところが大学は都会に出て行き、就職してもふるさとには戻ってこない。帰ってくるのは人生の終盤、もはや稼げなくなってからというケースが多いのではありませんか。地元のお金を使って育成した人材なのに、稼ぐ場所は都会、そして最後の医療費はまた地方が負担する」

なぜそうなるのか。残念ながら地方には、魅力的な進学先や就職先が見つからないからだろう。それが現実なのだ。

※有明佐賀空港:http://www.pref.saga.lg.jp/at-contents/kuko/index.html

「だからこそ、生まれたところを離れなくても、自分のやりたいことや送りたい人生を実現できる。そんな世の中を作りたい。まず佐賀県がそのモデルを全国に先駆けて見せたい。強くそう思うのです」

強い思いを抱いて古川知事は、地元佐賀に戻ってきた。知事の思いの強さが、佐賀の人たちの心に着実にしみ通っていったのだ。

※「古川康のパワフルコム」(http://www.power-full.com/

■コンパクトな佐賀県だからできること

「佐賀県の人口は、ざっと85万人。これが隣の福岡となると一挙に6倍、500万人ぐらいになります」

圧倒的な人口差である。人口がそのまま県の勢いの差になるとはいえないが、少ない人口が有利に働くとは考えにくい。

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