満たすべき基準を掲げた上で プロジェクト目標を設定せよ!

画像: ESA_events

2015.07.13

経営・マネジメント

満たすべき基準を掲げた上で プロジェクト目標を設定せよ!

赤秀 有為
エフィジェント株式会社 代表取締役コンサルタント

皆さんは プロジェクト目標を設定する際に気をつけている事はあるだろうか?何かルールやこだわりを持っているだろうか? プロジェクト目標設定について 取り組むべきアプローチを提言する。

■プロジェクトの目標設定は、
一般的に、プロジェクトの立ち上げフェーズで 主要なプロジェクトステークホルダー間で目標を検討し/設定し/合意形成されるものになるかと思います。
プロジェクトオーナーには 存分に「熱き思い」を語って頂き、それをプロジェクトマネージャが取り纏めて、取り纏められたリスト項目について ステークホルダー間で(目標としての)妥当性や優先度について検討ディスカッションを繰り返し...なかなか意見がまとまらず、最終的にはプロジェクトオーナーの鶴の一声で決定!といったところが よくある光景イメージでしょうか。

■プロジェクト目標って?
重要ですよね。これは説明の必要はいらないと思いますが。特に プロジェクト規模が大きければ大きいほど、関係人数が多ければ多いほど プロジェクトの方向を指し示す指針として大切なものになってきます。
にも関わらず、目標が明確に設定されていないプロジェクトが結構あります。また 一応 設定されているが 目標としては機能不全なものもあります。例えば、「販売管理システムを再構築する」これ目標じゃないですよね。

過去、私自身も携わったプロジェクトでの失敗例があります。数十億円規模のコンサルティング案件。プロジェクト目標が不明確で もちろんスコープも不明確なプロジェクト。なんとなくプロジェクトはスタートしたが プロジェクトの中盤あたりで プロジェクトメンバ全体で ゴールがわからない。当然である。ゴールを決めていないのだから。クライアントは日に日に不満を募らせ。。。「スコープも定義されていないのだから 何でもやるという事だよね!」。ここから我々100名のコンサルタントのデスマーチ(死の行進)がはじまった。1日20時間労働。家にも帰れないし風呂にも入れない。周りはバタバタ過労で倒れていく。精神的におかしくなる人も出てくる。辛かった!プロジェクトは何とか終わった。が、挙句の果てに クライアントは お金を支払わないと言い出す。最終的な結末は ドロドロの裁判沙汰である。(こんなひどい目は2度とゴメンである!!)

■あるべきプロジェクト目標を設定するにあたって、
満たすべき基準を掲げよう。
例えば、ブライアン・トレーシーのSMARTフレームワーク。
S:Specific ・・・ 具体的である
M:Mesurable ・・・ 計測可能である
A:Agreed upon ・・・ 同意している
R:Realistic ・・・ 現実的である
T:Timely ・・・ 期日が明確である

次のページ■基準を掲げてみたが、

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赤秀 有為

エフィジェント株式会社 代表取締役コンサルタント

慶應義塾大学 環境情報学部卒。IBM/サン・マイクロシステムズ/PwCコンサルティング社にて、いずれもコンサルタント職として計10年在籍。 その後、エフィジェント社を創業し、代表コンサルタントとして、システムコンサルティング、システム開発活動に従事。専門システムは、デジタルサイネージ/EC/業務システム。

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