吉野屋、特大盛りのマーケティング

2010.04.18

営業・マーケティング

吉野屋、特大盛りのマーケティング

竹林 篤実
コミュニケーション研究所 代表

吉野屋が、牛丼の特大盛りなるメニューを始めた。そのお値段、実に730円である。並みの2倍以上になる。牛丼といえば金森氏だが、氏に習って少し考えてみた。

特大盛りがとるべきポジショニングは

ただし、そうしたニーズを狙っているのなら、プライシングはもう少し考慮の余地があるように思う。特盛りが630円なのだから、特大盛りも600円台に抑える手はなかったのか。

吉野屋のキャンペーン戦略といえば、並盛りをいかに安くするか、競合と比較して負けない価格にするかに偏りすぎている。何といってもオレンジの色だけで、牛丼ラバーには吉野屋を思い起こさせるほどのブランド力をもっているのだ。

ここは一番、真の意味のプライスリーダー、つまりコストパフォーマンスリーダー戦略(筆者の造語、今ググってみたところ検索結果はゼロだった)を徹底し、特大盛りをシンボル商品とすれば、どうなのだ。これならば、マーケティング基本原理STPをきっちり抑えきった商品となり得ると思うのだが、いかがだろうか。

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