2010フランチャイズショーから見るFCトレンド

2010.03.16

営業・マーケティング

2010フランチャイズショーから見るFCトレンド

今野 篤
株式会社経営教育研究所 代表取締役

3月9日から11日に東京ビッグサイトで「2010フランチャイズ・ショー」(主催:日本経済新聞社)が開催された。今年の出展企業数143社で、史上最大級を記録した昨年の122社を上回った。来場者数も29、676人で、昨年の23,027人より3割増しだった。今年のフランチャイズ・ショーより全体的な傾向、小売・サービスFCの業界トレンドと注目業種をお送りする。

フランチャイズビジネスの今

日本フランチャイズチェーン協会によると、2008年度の総売上高は20兆8,088億円(協会加盟社)であった。とても大きなFC業界であるが、ここ数年は売上高が横ばいで、成熟期に入った模様。それでも日本経済が下落する中、なかなかの業績をあげているとも言える。

そんなフランチャイズ(以下FC)業界であるが、トレンドがすこしずつ変化してきたようである。以前のFCと言えば、アメリカで成功したFCパッケージを、日本に導入する方式が一般的だった。セブンイレブンやスターバックスがその代表例である。

しかし、その流れは変わりつつあり、現在は日本のFCパッケージをアジアで展開するケースが出てきた。業種もラーメン、コンビニ、ハンバーガーなど、多岐にわたる。現に、今年のフランチャイズ・ショーには、アジア系の人たちの姿も目立った。アメリカに次ぐフランチャイズビズネス大国日本は、FC輸出国として新たな道を切り開こうとしている。

昨年に比べて来場数が増えたフランチャイズ・ショーであったが、加盟希望者にも変化があるようだ。昨今、退職金の減少や金融機関の融資が厳しくなっている中、加盟希望者にとって以前に比べて手持ち資金が少ないことが共通の悩みだ。

中堅FC本部幹部によると、実際に本部への問い合わせは増えているが、「お金をかけずになにか儲かるビジネスはないか?」「まだなにをやるか決めていないが」などと問い合わせをしてくる、恐らく起業しても成功の確率が低い方も多くいる。不況の中、確実に低開業資金FCはトレンドになりつつある。

小売FC

昨年、出展していなかったコンビニだが、今年は2社が出展。日本フランチャイズチェーン協会のコンビニ統計調査(PDF)によると、全店ベースの売上高は景気低迷と、taspo カード一巡の反動による影響を受け、7月以降全ての月において前年割れで推移した。2009年の1店舗あたりの売上高前年割れ。

リユース(リサイクルショップ)は、昨年より2社増えて8社出展。特にハードのリサイクルや廃品回収に今後注目が集まりそうだ。また、古本ビジネスは、同店舗で新書も扱い、書籍の流通破壊も行われている。成長業界のリユースだが、一店舗あたりの売上は下降中。これは、小規模店舗の出店や相次ぐライバル店が増えたためである。また、個人経営店がFCに加盟したことにより、事業者数も減少した。

サービスFC

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今野 篤

株式会社経営教育研究所 代表取締役

教育ビジネスのアナリスト/コンサルタント。専門はフランチャイズ(FC)とデジタル関連。個別指導FCやベンチャーなどの教育機関を経て、2009年に民間教育シンクタンク経営教育研究所を設立。教育と異業種を結ぶエデュイノベーションLLPパートナー。

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