格差社会で生き残る為の5つの能力

2007.09.19

ライフ・ソーシャル

格差社会で生き残る為の5つの能力

小林 英二

資格をとるだけで、手に職がついた時代はもう終わりです。資格をとっても、それだけでは価値がつかない時代になるでしょう。真の勝ち残りのために、プラスアルファとしての格差社会で生き残る為の5つの能力をまとめています。

1.デザイン力

トースターが使われるのは15分。後の時間は飾ってあるだけ。デザインが優れていれば残り99%の時間は輝いている。ロンドン大学のビジネススクール調査では、デザインへの投資が1%増えるごとに、売上と利益が3~4%増加するという結果がでているそうだ。ものがあふれ、他者と差別化がデザインが鍵になっているからだ。

デザイン力は、論理性を越えた部分で強いメッセージ力がある。難しいデザインだけでなく、イラストやマンガが描ける力なんかもデザイン力の一つだろう。パワーポイントを使ってビジュアルにアピールする力などもそうだろう。言葉ではなく、視覚でアピールできる力が求められている。

2.物語力

人間は論理を理解できるようになっていない。物語を理解するようになっている。商品も、そのストーリーが売れる商品になるかの鍵になっている。単に、成分、機能、品質がいくら優れていても、高くは売れない時代になっているのだ。

個人の能力としても、「物語力」が求められている。単に分析や計画立案をしていく力だけでなく、それを物語として説明できる力が大事になってきている。周りにある様々なものを、一つの文脈として再構築していき、物語にしていく力。それも心を動かすような物語に。無機質な分析や計画を、感動的な物語に仕上げていく為の演出力が求められている。

3.新コンセプト構築力(新たな組み合わせを創造する力)

新たな組合せを創造する力とは、新たなコンセプトを構築する力の事。例えば、

隠された関連性の発見
重要なものを見極める力
おもしろさ、すごさの発見といった、新たな発見を行っていく力の事である。
分かりやすい例で言えば、カレーとうどんが好きな人が、カレーうどんを創造するというような事である。

これは商品開発やマーケティング部門といった一部の職種の人達には以前から求められていた。既存のやり方に限界がきている今、全ての職種でイノベーションが求められる時代だ。

人と人の壁、担当と担当を越えた創造
専門分野の壁を越えた創造
部門と部門の壁を越えた創造
会社と会社の壁を越えた創造
業種の壁を越えた創造
国の壁を越えた創造が製造これらが経理、営業、配達等々の様々な業務で、「新たな組合せを創造する力」という柔軟な思考力、発想力が求められている。


4.共感力

共感力とは=バーチャルリアリティ力の力である。相手の立場に自分を置き換える力であり、気持ちを感じ取れる力である。(同情力とは違う)相手が口を開く前に、その気持ちを察して行動できる力である。これは、ITや他国の労働者では難しい力でもある。例えばリッツカールトンが優れているのはこの力が優れているサービスマンが多いからである。顧客と特に接する仕事においては、特に共感力が求められている。

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