日本初にして唯一の相互添削型SNS・Lang-8のビジョン第2回

画像: Lang-8 HP

2009.12.10

開発秘話

日本初にして唯一の相互添削型SNS・Lang-8のビジョン第2回

INSIGHT NOW! 編集部
インサイトナウ株式会社

日記を外国語で書く。書いた日記を、その言葉を母国語とする人間が添削する。相互扶助型の語学学習SNS『Lang-8』は、日本初にして唯一のシステムだ。この1年間でユーザー数は一挙に10倍に増加。世界で1億人のユーザー獲得を目指すLang-8のビジョンと展開戦略を紹介する。

「もちろん日本だけで告知するのは、たぶんそれほど難しいことじゃなかったと思います。しかし、Lang-8は相互扶助がコンセプトなんです。そこに英語の添削をして欲しい日本人ばかりが集まってきたら、どうなるでしょうか」

添削要望ばかりがずらっとサイトに並ぶだろう。しかし、添削してくれる英語ネイティブが足りないから、添削を待つ日記がずっと店ざらしにされる。ひとたびそんな状態が露呈されてしまうと「あのサイトは、役に立たない」といった口コミがたちまり広まる。これを喜社長は恐れたのだ。

「放っておいても、日本人ユーザーは自然に集まってくると読んでいました。そのとき彼らを失望させないためにはどうすればいいか。まず英語ネイティブの会員を集めることこそが先決問題だったのです」

とはいえアメリカはもとよりヨーロッパに何らかのコネがあるわけではない。しかもれっきとした学生ベンチャー、すなわち資金的な余裕はゼロである。認知度を高めるための予算はないのだ。

「とにかくメールを書きました。欧米の著名ブロガーはじめ、読者がついていそうなブログを探してきては、取り上げてもらえるようひたすらメールを送る。毎日200本ぐらいは送っていたんじゃないでしょうか」

資金がなくても、こうした草の根作戦で海外にアピールできる。これもネット時代ならではのやり方だろう。ただし手間暇惜しまず、労力を尽くせばという条件付きだが。そして、コンセプトがピュアであれば、その純粋さに共感してくれる人がたくさんいるのもネット社会の特徴だ。Lang-8はほんの少しずつではあるが、確実にネットの中で知名度を高めていく。

「おかげで、今では言語数にして70ぐらい、ユーザー総数でいえば9万人を超える規模にまで育ってきました。そのうち日本のユーザーさんは3割ぐらい。狙い通りの人口構成比になってきています」

ユーザーは全世界190カ国に散らばっているという。しかも、その会員数の伸びはこの一年、垂直に近い右肩あがりの勢いとなっているのだ。

⇒次回「未だかつてどこにもなかった語学学習サイト」へ続く(全四回)

『ランゲード社 関連リンク』
Lang-8:http://lang-8.com/
ランゲード株式会社HP:http://lang-8.jp/

◇インタビュー:竹林篤実 ◇構成:竹林篤実
◇撮影協力,フォトグラファー:㈱エムツーフォト 代表取締役 宮田昌彦

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