日本初にして唯一の相互添削型SNS・Lang-8のビジョン第1回

画像: Lang-8 HP

2009.12.03

開発秘話

日本初にして唯一の相互添削型SNS・Lang-8のビジョン第1回

INSIGHT NOW! 編集部
インサイトナウ株式会社

日記を外国語で書く。書いた日記を、その言葉を母国語とする人間が添削する。相互扶助型の語学学習SNS『Lang-8』は、日本初にして唯一のシステムだ。この1年間でユーザー数は一挙に10倍に増加。世界で1億人のユーザー獲得を目指すLang-8のビジョンと展開戦略を紹介する。

第1回 『「ありがとう」が行き交うサイト』

■相互扶助型の語学学習サイト

「世界最高の語学学習サイトを作りたい。これがLang-8を始めた動機ですね」

日本発で世界最高をめざす。極めてスケールの大きなビジョンを持つLang-8を定義するなら、相互添削型SNSサイトとなるだろう。世界中の人がよってたかってお互いに添削をし合う、そんなサイトである。

「例えば日本人で英語を勉強したい人がいるとします。その人が、自分が英語で書いた日記などの文章をサイトにアップする。すると、その文章に対して、英語ネイティブの会員が添削をしてくれるのです」

逆もある。日本語を学びたい外国人が、日本語で日記を書いてアップする。それを読んだ日本人が、おかしいところを直してあげる。

「だから相互添削型なんです。従来のリアルな添削だと完全な一対一の関係でしょう。ところがSNSでやれば、添削を受けたい人と添削してあげようという人の関係は、N対Nになりますね。これがネットを使った添削システム最大のメリットなんです」

リアルでは実現できないメリットを提供できるかどうかが、ネットビジネス成功のための最初のハードルだ。Lang-8はまず、このハードルを軽々とクリアしてみせる。とはいえ、添削してくれる相手は、決して添削のプロではない。時には間違った添削をしてしまう可能性もあるのではないだろうか。

「もちろんです。でも、ちょっと極端かもしれないけれど相手がネイティブならば、少々文法的に間違っていても構わないと思うのです。文法的な正しさにこだわるより、ネイティブが普段使っている言い回しを基準に添削してもらった方が、実際に通じる使える文章になる。僕はそう信じています」

思い切った割り切り方である。とはいえ、この喜社長の言葉には語学学習に関する一面の真理が含まれていることも間違いない。実際に使える語学、通じるニュアンスを学ぶなら、ネイティブと話すのが本来一番なのだから。

「逆に文法的正しさにとらわれてしまうと、ネイティブから見て妙な言葉遣いになったりするでしょう。学校で教えてもらった文法的な正しさにとらわれるあまり、不自然な日本語を話す外国の方がいるでしょう。表現が、やたら丁寧すぎたりちょっと古かったりして。学校で使う教材となると、正しさにこだわるあまりどうしても例文の数が限られてしまうんですよ」

正しさを追い求めれば、誤謬を許さない姿勢に行き着くだろう。少々間違っていても良いというスタンスは、教材作りには確かにあり得ない。

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