ハンバーガー人事制度

2009.12.08

組織・人材

ハンバーガー人事制度

小倉 広

メジャー、ファーム、アマチュア… これは当社が導入している人事制度の等級の呼称です。 導入している企業がおそらく多くないであろう「職務資格等級制度」 それはいたってシンプルなものなのです。

メジャーリーグ・ベースボールにとって、もはや日本人選手は欠かせない存在だ。
イチロー、松坂、松井秀など、メジャーでも超一流とされる彼らスター選手たちがファンを魅了している。

そんな彼らには、活躍にふさわしいだけの待遇が待っている。億を軽く超える
年俸。優雅にチャーター機やファーストクラスで移動する。豪華な持ち家や、
時には専属の通訳やトレーナーが付き、日本への帰省も球団が面倒を見てくれる。
まさにアメリカンドリーム。超一流にふさわしい超一流の待遇だ。

しかし一方で底辺では、メジャーを夢見る二軍、三軍、四軍の選手が、メジャー
リーガーの数十倍の規模でひしめいている。

彼らの待遇は、メジャーリーガーと比較して天と地のような開きがある。

ファーストクラスどころか飛行機にも乗れず、ボロボロのバスで10時間以上かけ
て北米大陸を移動する。優雅なディナーなどはなく、スプリングの飛び出たバス
の中で3ドルのハンバーガーを頬張る。

少数精鋭のコンサルタント集団である我がフェイス総研の人事制度は、そんな
大リーガーの待遇を模してつくられた。名付けてハンバーガー制度。メジャーに
憧れ、夢を見る。

そして二軍、三軍の間はそれなりの待遇でメジャーへのデビューを夢見る人事制度だ。

資格等級はシンプルに5段階。等級名もダイレクトにメジャーリーグの名を使っている。

全社員が当面、目標とするのはメジャー=M等級。年収は1,000万円を突破し、
新幹線も毎回グリーン車に乗る。

その下はファーム=F等級。彼らの年収はメジャーのちょうど半分。自分の
給与以上は稼ぐが、ファン=顧客に夢を与える力量を持たない彼らはまだ夢半ば。
勉強中の身の上だ。

その下は、自分の給与すら稼げていないプロ未満。つまりアマチュア=A等級。
彼らの年収はさらにその半分だ。生活はきついかもしれない。しかしそれでも、
会社から見たら彼らは赤字の存在だ。アマチュアが一人増えるごとに会社は
赤字がふくらむ。その分をファームとメジャーが補い、会社の未来を彼らに託す、
という人事制度だ。

ちなみに、メジャーの上はマスター=MS等級。メジャーの中のメジャーリーガー。

殿堂入りのスーパープレイヤーには、メジャー以上の誰もがうらやむ待遇が
待っている。

彼らの等級は、粗利目標金額の大きさで設定される。より多くの粗利目標を
持つ者が、それにふさわしい待遇を手にする。目標が小さい者はそれなりの処遇だ。

人事制度としては能力主義ではなく職務主義、つまり「職務資格等級制度」と
いうことになる。

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