ユーザビリティからデザイアビリティへ

2007.09.07

営業・マーケティング

ユーザビリティからデザイアビリティへ

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

昨年(2006年)11月1日、 「日本で始めて」という触れ込みで、 「ペルソナデザインセミナー」 が開催されました。 私も、「これは見逃せないぞ!」と 満を持して当セミナーに参加したのですが、 「ペルソナ」 をデザイン(作成)するための基本的な知識と、 最新の動向を知ることのできたすばらしい内容でした。

さて、当セミナーの講演者、
フォレスターリサーチ社のハーレー・マニング氏が詳述した

「ペルソナデザインの基本的な手順」

については、

「Personadesign.net」

にも紹介されていますので省略します。

ここでは、

「導入企業は、どのようにペルソナを使用しているのか」

について、マニング氏の話などを元に再度確認し、
さらに最近の新たな視点も併せてご紹介します。

マニング氏は、ペルソナを導入している欧米企業として
次のような著名企業を示しています。(講演当時)

--------------------------------

・Chrysler
・Ford
・Mini Cooper

・Bank of America
・Discoverer
・Fidelity

・Amazon
・Best Buy
・Staples

・FedEx
・UPS

・Adobe
・Microsoft
・SAP

---------------------------------

そして、こうした企業がペルソナを利用する目的としては、
次の4点を挙げています。

・ユーザーに対する間違った認識を改める
・デザインについての議論を短縮できる
・機能要件の優先順位づけ(削除)
・品質の改善

架空の存在ながら、
最も重要で象徴的な顧客像をリアルに描いた

「ペルソナ」

は、企業の担当者にとって異なる
ユーザーに対する認識の違いを埋めてくれます。

そして、

デザインの方向性や要件の絞込み、製品改良

を行うにあたっての

「統一された判断基準」

となるというわけです。

さて、最近はさらに別の視点が提示されています。

それは、Webサイトのデザインについてです。

フォレスターリサーチ社のアナリスト、
ケリー・ボーディン氏によれば、
従来の企業サイトは、

・役に立つ(useful)
・使いやすい(Usable)

という概念が中心にありました。

ここで、

「役に立つ」

というのは、

「価値の提供」

であり、

「使いやすい」

というのは、

「提供供する価値への簡単なアクセス」

を意味します。

というのも、これまでは企業サイトの目的が、
企業や製品の紹介、あるいは
買い物、各種予約といった取引機能を提供するものであり、
とりわけ

「利便性」

が重視されたためです。

しかし、近年は単に使いやすい、つまり
ユーザビリティが高いだけではだめで、

「望ましい」(Desiable)

なものでなければならなくなってきたと、
ボーディン氏は主張しています。

「望ましい」とは、端的には

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松尾 順

有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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