大学は研究の成果を“わかりやすく”例示しよう!

大学では様々な研究室で、意義のある研究活動が行われています。 意義のある活動には、国も積極的に支援しています。 しかし、国民に活動内容がわからないままでは、癒着の温床として、反発すら招きます。 企業の営業担当は、発注を勝ち取るために、“わかりやすく説明すること”が求められます。 大学の研究でも同じではないでしょうか…?

としか思わない人がかなり多く出てしまうと言うことなんです。

今回紹介した2件の研究、いずれも環境問題の解決に直結する分野です。
環境問題に対する世の中の関心の高まりは、誰もが認めるところでしょう。
しかし、CRESTが、サイトにある言葉通り

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JST(理事長 北澤 宏一)は、戦略的創造研究推進事業 CRESTにおける平成21年度新規採択研究代表者および研究課題を決定しました。本事業は、社会・経済の変革につながるイノベーションを生み出すシステムの一環として、戦略的に重点化した分野における目的基礎研究を推進し、今後の科学技術の発展や新産業の創出につながる革新的な新技術を創出することを目的としています。
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であれば、大変意義のある活動なわけです。

いかんせん、知らない。
僕も存じ上げませんでしたし、民間企業で費用を捻出するのに大変苦労している身としては、補助金に対して「いいよなぁ…」「甘いよなぁ…」という目がゼロか、といったら嘘になります。
知らないと、お互い不幸になると思うんです。

情報が氾濫しているご時勢ですので、結果的に情報が到着しなくても仕方がないと思います。
しかし、大学側、そして(今回の場合)科学技術振興機構側も…

もっとPRすべきだと思うんです。
本当に有意義な活動であれば。

PRとは、単にサイトに情報を載せることではありません。
いろんな人に声をかける、自身でブログを立ち上げ書く、取り上げてくれたブログを探して感謝の気持ちをコメントに…
それらがすべてPR活動になるはずなんです。

そして、一番大切なPR。

研究の成果を、“わかりやすく”例示し、素人にも「おおっ!」という興味関心を醸成して欲しい!

早稲田大学先進理工学部電気・情報生命工学科、堀越教授の研究。

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低コスト高効率の太陽電池を実現するためには薄膜化と吸収係数の増大が不可欠です。これを同時に実現するため、通常のバンド端吸収に加え、励起子の励起に伴う光吸収も利用します。室温における十分な励起子吸収は、励起子束縛エネルギーの高いZnOやGaNを含む半導体材料を用いること、および半導体超格子を利用することによって実現します。欠陥の少ない大面積ヘテロ接合薄膜の製作技術、および太陽電池としての最適なドーピング技術を確立し高効率化を達成します。
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寺西 隆行

寺西 隆行

(株)Z会

文部科学省広報戦略アドバイザー 経済産業省「未来の教室」教育・広報アドバイザー 三島市GIGAスクール推進アドバイザー 等

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