職務経歴書とシナリオライティング

2007.04.05

組織・人材

職務経歴書とシナリオライティング

中澤  泰子

職務経歴書は単なる経歴書ではなく、その効用は未来にも繋がっています。

学生時代に就職活動をする時は履歴書を、
社会人になって転職する時は職務経歴書の提出を求められます。
限られた行数の中で「自分」を表現する手段でもあります。
何回かの転職を経験するうちに、私は年に1回、
自分の職務経歴書をアップデートするようになりました。
今更転職をする訳でも誰かに見せる訳でもないのですが、
この職務経歴書を見直すことで、改めて自分が経験してきた事を
思い出し、まだ経験していないことやもう一度違う立場でトライ
してみたいことなど、「これから」を考えるうえで大変役に立ちます。
過去を記すのが経歴書ではありますがその効用は未来にも繋がって
いるのです。

そう言えば会社員時代には「キャリアシート」というものがありました。
社内外での自分の経験、今やっている業務とその目標設定、適性、
これからやりたいことなど書き入れ上司や人事に提出するものです。
業務に対する「コミットメント」と「査定」と言う報酬に関係する側面も
あり、その頃は忙しさにかまけて面倒と思っていましたが、
実は客観的に自分を見ることができるいい機会でもありました。
もっと評価されるようになるために、何が足りないのか、自分の努力で
解決できるのか、人の力を借りる必要があるのか、あるいは別の部署へ
異動して経験が必要なのか。

まだまだ経験の浅い20代前半のころ、
マーケティングのセミナーに通っていました。
ここで習ったマーケティングの手法の中に「シナリオライティング」が
ありました。
定形・定性データを参考に、これから売り出していく製品を、
どのように特長をもたせネーミングし誰にアピールしていくのか、
どこで売るのかどのくらいの数量を売るのか、いつまで製品寿命を
持たせるのかなどなどあらかじめシナリオを書き、このシナリオに
基づいて実践のための手段を考えていく方法です。
この回のセミナーの実習では、それぞれの参加者が自分自身のシナリオを
書きました。いつ何をしてどんな自分をめざすのか、その時期はいつか。
そして事例として私のシナリオが取り上げられ「中澤泰子」をどう
マーケティングしていくかを参加者全員で議論しました。
どんなシナリオを書きどんな議論がなされたのか今となっては全く
思い出せませんが、その頃の私にはとても新鮮であり参考になったことを
覚えています。
(この頃はまだ「若い女性」の参加者が珍しかったので、興味本位で、
あるいは「新種の製品」として議論するのに面白かったのでしょう)

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