マズローの「自己実現欲求」の先にあるもの

2009.04.20

営業・マーケティング

マズローの「自己実現欲求」の先にあるもの

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

このメルマガ・ブログをお読みの方なら、 「マズローの欲求階層説」 はよくご存知でしょう。 (これまでも、何度か簡単にご紹介しましたし) マズローは、人の欲求は以下の5段階からなるという 考え方を示しました。

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1.生存の欲求(食欲、性欲など根源的な欲求が満たされたい)
2.安全の欲求(生命が脅かされない、安全に暮らしたい)
3.社会的欲求(所属や愛が欲しい)
4.自我(自尊)の欲求(社会の中で承認、尊敬を得たい)
5.自己実現の欲求(自分らしさを発揮したい)

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このうち最高次の欲求が、5段階目の

「自己実現欲求」

ですが、これは、

「自分らしさを発揮したい」

という欲求ですから、

「個性化欲求」

と言い換えることもできます。

さて、特にこの数年、
世の中のヒット商品やトレンドを眺めていると、
この5つの欲求ではうまく説明できない消費者行動が
顕著になってきているように思います。

実は、マズロー自身も晩年に提唱していたのですが、
「自己実現欲求」の先に知られざる別の欲求が
いくつかあるのです。

それは、自己超越、つまり他人への奉仕や、
知識欲の充足、美の追求といったもの。

私は、これらをわかりやすく説明するキーワード
として、何か適切なものがないかなと考えていたところ、
ふとある言葉が浮かんできました。

それは、

「真・善・美」

です。

「真・善・美」は、
主に哲学の世界で用いられてきた言葉です。

しかし、私は大胆ながら、
現代の消費行動を説明しやすい欲求として

「真・善・美の欲求」

という考え方を提示してみたいと思います。

「真・善・美の欲求」は、
マズローの自己実現欲求の先にある
新たな3つの欲求のこと。

そして、これは現代日本のような
成熟社会に顕著になってくる欲求です。

簡単に説明します。

・「真」の欲求

物事の真理を追究したいという欲求。
知りたい、学びたいという行動の源泉になります。

現在一線を退いたシニアの方々が、
最も熱中しているのが「学び」ですよね。

すでに人生の目標はなんらかの形で
達成された方たちですから、
「成功したい」とかそんな明確な目標は
もはや必要ありません。

純粋に学ぶことが楽しいのです。

脳科学者の茂木健一郎氏の言葉を借りれば、

学びは最高のエンターテイメント。
いくら学んでもおなか一杯にならない。

(つまりいくらでも楽しめる)

ということなのです。

実は、私の父も70歳を過ぎてから、
サイバー大学に入学しITを学んでいます。

地元NPOのホームページを作ってあげたりと
いった役にも立っているようですが、
やはり学ぶこと自体が楽しいようです。

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松尾 順

有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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