その商品は、どんな奴だ。

2007.07.17

営業・マーケティング

その商品は、どんな奴だ。

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

マインドリーディングのメルマガ&ブログで 以前ご紹介しましたが、 「ペルソナ(デザイン)法」 という比較的新しいプランニング手法があります。

「ペルソナ」とは、
企業が提供する製品・サービスにとって
最も重要で象徴的な

「顧客モデル」(=顧客像)

のこと。

そして、「ペルソナデザイン」とは、
上記の顧客モデルを作ることです。

「ペルソナ」は、実在する人物ではありません。
しかし、ちゃんとした名前を与えます。

そして、性別、年齢はもちろん、
職業、住居、年収、家族構成、趣味、レジャー、
スポーツ、ファッション、購読雑誌、結婚観、
飼っているペット、食事の好みなどなど、
できるだけ詳細なプロフィールを設定します。

すなわち、「ペルソナデザイン」では、
従来のマーケティングにおいて設定されることの多い、

「20代男性」

といった大括りの漠然としたターゲット像と異なり、
より具体的で明確な顧客像を描きます。

したがって、
エッジの効いたデザインやコンテンツ設計、
コミュニケーション施策のプランニングが可能になります。

最近ようやく、ペルソナデザインを解説した単行本が
初めて発刊されたばかりですし、普及はまだまだこれから
というところですが・・・

『ペルソナ戦略-マーケティング戦略、製品開発、
 デザインを顧客志向にする』
(ジョン・S・ブルーイット著、秋本芳伸訳、ダイヤモンド社)

さて、ペルソナ(デザイン)法は、
理想とする典型的な「顧客像」を詳細に描くことによって、
マーケティングプランニングに役立てるわけですが、
同様に「商品」を人に見立てる、すなわち、

「擬人化」

することがあります。

当記事のタイトルとして使わせていただいている、

“その商品は、どんな奴だ”

は、実は、コピーライター、仲畑貴志氏の寄稿記事

「仲畑貴志氏の勝つ広告」(宣伝会議、2007.7.1)

のタイトルです。

仲畑氏は上記記事において、次のように述べています。

“新製品はもちろん、新たに商品広告に着手するときは、
 その商品を一人の人間に見立てて人格形成をしてから
 表現に入ると、その後の広告活動にブレがなく進行できる”

“まず性別を決め、年齢、職業、経済性、生活エリア、
 家族構成、(中略)・・・と細部に至るほど、
 明確な人物像が見えてくる。”

“このように、ひとりの人間として商品のプロフィールを
 設定すると、新聞広告や雑誌広告であれば、ヘッドラインや
 ボディコピーの文体がおのずと生まれ、さらにその文体が
 タイポフェイスを決定し、レイアウトが作られていく。”

つまり、商品の「個性」をはっきりさせ、
人の心に刺さるコミュニケーションを行うためには、
擬人化が有効だということですね。

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松尾 順

有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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