電話帳広告の今とこれから

2009.02.26

営業・マーケティング

電話帳広告の今とこれから

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

あー、また勝手に置いてかれちゃったよ・・・ 毎年今の時期になると、 事務所のドアの前に分厚いハローページとタウンページが 黙って置かれていきます。 以前は、直接手渡してくれたように記憶してますが。

黙って置いていくようになったのは、

「使わないから電話帳持って帰ってよ・・・!」

と、受取拒否する人がいるからかもしれませんね。

実際、私も、
電話帳はここ5年くらい1度もめくってません。
インターネットで調べることに慣れちゃいましたから。

だから、

電話帳も必要な人にだけ配布してくれたらいいのに!

と思います。

もちろん、NTTさんとしては、
こうすることはなかなか難しい決断でしょう。

配布部数が減少すれば、
広告媒体としての価値が落ちてしまいますから。

タウンページNETを見ると、

・タウンページの発行部数は5,600万部(全国285版)
・ハローページは同5,500万部(全国788版)

 (どちらも2008年3月現在)

と、いちおう日本の全世帯をカバーする数が
発行されているのです。

さて、電通発表による2008年日本の広告費を見ると、
電話帳に掲載されている広告費合計は今でも

892億円

もありました。

これは、CATV、CS、BS放送などの衛星メディア関連広告費、

676億円

より多いのです。

ただし、電話帳広告費の推移を見ると、

・2006年→1154億円
・2007年→1014億円
・2008年→ 892億円

ですから、過去3年だけでみると
毎年100億円を超える減収傾向が続いています。

電話帳は、インターネットが不便な、
あるいは使いこなせない地域や年代の人々にとって、
まだまだ重要な情報源であり、電話帳広告の効果も
それなりに高いとは言われてきていますね。

ただ実際、どの程度の費用対効果(ROI)があるのか
私が探してみたところでは公開されていないようです。

そもそも、広告料金も複雑すぎるのか、
公開されておらず、お問合せベースとなっています。

ざっくり調べてみたところでは、
1枠数千円から数百万円まで広告予算に応じて
選択肢は豊富のようですね。

インターネットは今後もさらに浸透し、
電話帳を利用しない人が増えていくでしょうから、
電話帳広告の存在意義も、他のマス媒体と同様、
今後も低下していくのは間違いありません。

NTTとしてはインターネット版の電話帳である

iタウンページ

に力を入れてきていますが、
Yahoo、Googleなどの検索エンジンから情報を探す場合の
存在感が薄いですよね。

iタウンページの
検索エンジン対策が不十分な点は
早急に改善すべき点ではないでしょうか?

*電通 日本の広告費(平成21年2月23日発表)
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2009/pdf/2009013-0223.pdf

Ads by Google

この記事が気に入ったらいいね!しよう
INSIGHT NOW!の最新記事をお届けします

松尾 順

有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

フォロー フォローして松尾 順の新着記事を受け取る

一歩先を行く最新ビジネス記事を受け取る

ログイン

この機能をご利用いただくにはログインが必要です。

ご登録いただいたメールアドレス、パスワードを入力してログインしてください。

パスワードをお忘れの方

フェイスブックのアカウントでもログインできます。

INSIGHT NOW!のご利用規約プライバシーポリシーーが適用されます。
INSIGHT NOW!が無断でタイムラインに投稿することはありません。