変わり続ける企業ユニ・チャームのすごさ

2008.12.03

経営・マネジメント

変わり続ける企業ユニ・チャームのすごさ

竹林 篤実
コミュニケーション研究所 代表

ユニ・チャームといえば女性用生理用品の会社。誰もがそう思うところだが、実は違う。同社の売上をみれば,すでに生理用品を超えるアイテムがある。それが何だか、おわかりになるだろうか。

今やユニ・チャームは生理用品の会社ではなく、大人用紙おむつの会社といっても決して間違いではない。

その商品が、ターゲットのQ.O.Lを高めるのであれば、今は存在しなくともいずれ必ず市場は立ち上がる。こうした信念を元に、今後の規模拡大が確実に読めるターゲットを狙う。これがビジョナリーの知見だろう。だからこそ成功体験に固執することなく、新しいマーケットを狙って常に変化し続けることができる。

これがユニ・チャームのすごさだ。そのユニ・チャームが次のマーケットして狙いを定めているのが、子供用おむつである。といえば、そんなマーケットはもう日本にはないのでは、と反論されそうだ。もっともである。ユニ・チャームが狙っているのは、まだ子ども用おむつが普及していなくて、経済的にそれだけの余裕を持ち始めた国なのだから。

10年後、ユニ・チャームの国内/国外売上比率はどう変わっているだろうか。成功体験に捉われず、常に未来を見ながら変化し続ける企業、これがユニ・チャームの強さの秘密だろう。

続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。

Ads by Google

この記事が気に入ったらいいね!しよう
INSIGHT NOW!の最新記事をお届けします

竹林 篤実

コミュニケーション研究所 代表

フォロー フォローして竹林 篤実の新着記事を受け取る

一歩先を行く最新ビジネス記事を受け取る

ログイン

この機能をご利用いただくにはログインが必要です。

ご登録いただいたメールアドレス、パスワードを入力してログインしてください。

パスワードをお忘れの方

フェイスブックのアカウントでもログインできます。

INSIGHT NOW!のご利用規約プライバシーポリシーーが適用されます。
INSIGHT NOW!が無断でタイムラインに投稿することはありません。